こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
「一を聞いて十を知るよりも、
一を聞いて一を実行に移すべきである」
最近買った名言集に載ってました。
鑑真の言葉だそうです。
この実行に移す、行動するっていうのは、
ほんと難しいですね。
やらない言い訳っていくらでも
つくれるので、、。
どんな小さなことでもいいので、
毎日これを実行した!
という習慣をつけます!
(言い切りが大事です)
はい、今回は施工図テーマです。
施工図テーマですが、設計図も含めて
図面という括り(くくり)でいきます。
今日、伝えたいのは、
新人現場監督が図面を理解したいなら、
絶対必要な色分け図!
です。
現場ではまず設計図を見ることから始めますが、
ただじーーーっと眺めてたって、理解なんぞ
できません。
色分け図を作る必要があるんです。
色分け図をつくることによって、
こんな効果が生まれます。
それは、
現場の利益率があがる!
なぜいきなりそこに?
そういう疑問は当然です。
その理由は、
↓
↓
↓
↓
不明点が明快になって、やり直しが減る!
からです。
順序立てて説明していきますね。
色分けの目的
色分けする目的、メリットは、
1.同じもの同士をグルーピングする
2.着色によって、ダイレクトに理解できる
3.違和感が浮き彫りになる
4.あらゆる人にとって理解しやすい
5.設計の意図がつかみやすい
などなど、他にもあると思いますが。
設計図そのままの状態で、
じっくり見るだけでは、
すんなり理解できません。
いったん頭の中で、分解して、
必要な要素ごとに、再構築しないと
いけないからです。
色分け図は、それを頭の中ではなく、
実際に手を使って、他人にも
見える状態にすることです。
不明な点があると色分けできない
で、さまざまな要素ごとに、
色分けしていくんですが、
やってるうちに、
「うーん、これはどこに分類されるんだろう?」
そういう箇所がでてきます。
たとえば、外部の仕上で、
タイル貼り、吹付、素地仕上、、
この壁は、説明がないな、、、
確認しないと、、、
というわけです。
図面の空白というか、死角というか、
すぽっと情報が抜けてる箇所があったりするんです。
実際には、設計者の頭の中では
ちゃんと決まってると思いますが、
表記上の情報がくみ取れない、
どっちともとれる、、、
そういう箇所が見つかるんですね。
施工し始めてからそういうことが判明すると、
中断したり、段取り組みなおしたり、
場合によっては、納めるために
斫りや整形し直しもありえます。
そういった不具合を、
事前に見つけ出しやすいのが
色分け図です。
違和感が浮き彫りになる
これは、同じ要素でグルーピングしていて、
あきらかに、一点だけ馴染まない要素が
ある、、ということです。
たとえば基礎の符号や、梁符号ごとに
色分けしてみたところ、
同じパターンが連続しているのに、
なぜかこの一か所だけ、そのパターンに
はまらない、、、とか、
間仕切りの種類別の色分けを
つくっていて、
同じ用途の壁なのに、なぜか
この箇所だけ違う種類を採用している、、、とか。
ただ眺めているだけでは、
容易には発見できないもの、
それが色分けすることで、はっきりと
違和感となって、浮き上がってくるんです。
この他と違ってる部分、
それ自体は、
正しい場合もあるし、
設計者のミスの場合もあります。
正しい場合は、施工の際に、
他と同じに施工してしまわないよう、
注意することができます。
設計上のミスの場合は、
それを伝え、正しい情報をもらうことで、
現場で間違った施工を
してしまうことが防げます。
いずれにしても、
色分けすることによって、
施工ミスによる損失を、
未然に防ぐことができるんですね。
あらゆる人にとって理解しやすい
色分け図は、現場監督だけが
利用するわけではないんです。
職人さんに必要な情報を、
色分け図として渡すこともできます。
設計図や、施工図の平面詳細図では、
逆に情報が多すぎて、
落としてしまう要素がでてきます。
管理側として、
ここはしっかり押さえてほしいという
箇所があります。
たとえば、下地補強の位置や、
断熱材吹付の忘れがちなところ、、、
こういった情報を色分け図として与えることで、
間違いや忘れを防止できます。
職員においても
色分け図を作った本人以外も、
かんたんに同じレベルで情報を理解できるんです。
新人現場監督が図面を理解したいなら、絶対必要な色分け図
設計図を見て、そのまま頭の中で
必要な要素に分解・再構成できる、
そういうベテランならまだしも、
まだまだ図面の読解に不安が残る、
新人・若手現場監督なら、
色分け図は絶対に必要です。
要素ごとに色分けしていくことによって、
不明点がわかり、その不明点を、
明確な答えにしていけるからです。
そうすると、不明であったことすら
わからず施工が進むということがなくなり、
現場でのやり直しが減ります。
やり直しが減ることで、
余計な出費を抑えることができ、
結果、
利益率が向上するわけです。
慣れるまでは、余計な手間のように
感じるかもしれませんが、
色分けする習慣がつけば、
確実に現場の質は上がります!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。