若手現場監督が施工図をマスターするための基本その1

前回からの続きです。
現場監督が適切に現場を管理するためには、
施工図スキルをマスターすることが大原則となります。

施工図をマスターするための基本について、
複数回にわたって書いていきたいと思います。

こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。

新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。

今日は躯体工事の型枠工事、その中でも
【敷桟】という作業についてお話ししたいと思います。

冒頭でも述べたように、
建設現場の施工管理を行うためには、
施工図スキルをマスターすることが大原則

施工図の重要性については、
以下の記事で詳しく書いているので、
目を通しておいてくださいね。

今や建設現場で、イチから作図することは
ほとんどなく、外注施工図のチェック業務がほとんどですよね。

その外注施工図のチェック精度は、当然ながら
施工図スキルの修得度に左右されます。

でもこれから施工図を覚えていこうという、
新人・若手現場監督にしてみたら、
「うーん、どっからやればいいんかな?」
「とりあえず、施工図じっくり見るか・・・」

といった感じの人も多いでしょう。
そこで、
施工図スキルをマスターするには、
こういう手順で進めていけば、
迷うことなく進めていけるよ
、という
ガイドを書いていこうと思います。

もちろん、
これを読んだからすぐに施工図が描ける!
という風にはなりませんが、
施工図スキルを習得するための基本は
理解できるようになります。

それでは、
まず施工図作成の手順についてです。

目次

施工図作成の手順

施工図を作成する手順として、
大きく分けると以下の3つになります。

① 準備
② 作図
③ チェック


これは,、ほんとにザックリと分けてますが、
それぞれが細かい項目に分かれます。

どれが大事なんだというと、
そうですね・・・
①の準備ですね。

②の作図というのは、
ある意味作業なわけです。
①でいろいろ準備しておいて、
一気に描き上げる!

そして③のチェックで
諸々の不具合、間違いなどを修正するという感じです。

なので、
早く施工図を仕上げたいからと、
十分な準備ができないうちに描きだすと、
描いては止まり、調べて描いて、
また止まり・・・

余計に時間がかかってしまうんですね。
そしてミスも多くなります。
その辺の理由も合わせて述べていきますね。

施工図作成の準備

準備と言ってもいくつかの段階があります。
順に述べると、

1.ツール(道具)を用意する。
2.設計図の準備
3.設計図の読取り
4.詳細の検討


こんな感じです。
それでは順に見ていきますね。

ツール(道具)の準備

施工図作成では、設計図をはじめ、
いろいろな資料が必要になります。

また、どんどん資料も増えていくので、
そのうちあっちへ行った、こっちに仕舞った、
あれどこいった?
ということになっちゃいます。

なので、施工図作成に必要な資料は、
ひとまとめにしておきます。
基本的な必要ツール(道具)を以下に書いておきます。

a.A3パイプファイル(背幅50mm程度)
b.付箋(10mm×50mm程度)
c.ホッチキス
d.赤ペン
e.インデックス
f.質疑応答書(メモ)


とりあえずこれくらいあればいいかなと思います。
では、それぞれの使い方を説明します。

a.A3パイプファイル
これは、設計図資料や、
質疑回答、その他検討
資料をまとめておくためのものです。


紙のフラットファイルもありますが、
抜き差しがめんどうなので、パイプファイルが良いです。

厚さについては、設計図のページ数にもよりますが、
いろいろ資料をとじ込むので、
背幅50mm以上で余裕を持たせたほうがよいですね。

付箋

b.付箋
これは、あとで詳しく説明しますが、
とじ込んだ設計図に貼っていきます。
いくらか文字を書き込むので、あまりに
小さすぎると使いにくいです。
10mm×50mmぐらいあれば十分かと。

ホッチキス

c.ホッチキス
これは先ほどの付箋を、設計図コピーに
固定するためのものです。
付箋自体に粘着性がありますが、使ってるうちに取れてしまうのを避けるために
ホッチキス止めしてます。

赤ペン

d.赤ペン
これは、設計図コピーにアンダーラインを引くためのものです。
蛍光マーカーだと文字を書けないので、
ライン引き、たまにコメントをプラスするにも使いやすいのでペンとしています。

インデックス

e.インデックス
これは、設計図コピーで使います。
それぞれの図面名を記入して横に貼ります。
手間がかかりますが、一回一回目的の図面を探しまくる時間がなくなるので、
最初にやっておくようにします。

質疑応答所

f.質疑応答書
これは、設計図の読取りを行っていく際に使用します。
なにか別の表でもとりあえずは
大丈夫です。
紙に描いていくよりは、
直接エクセルに入力していくほうが、あとあと楽です。

とりあえず、最低限用意しておくツール(道具)について
書きました。
考えたらもっと他にもあるかもしれませんが、
まずはこれだけあればスタートできますよ。

まとめ

まずは、施工図作成にあたっての
準備しておくツール(道具)について書きました。

さぁ施工図描くぞー!と言って、いきなり設計図を見ながら
あーだこーだと始めてしまうと、
時間もかかるし、ミスも多くなります

効率的に、かつ洩れなく進めていくためにも、
施工図作成のスタイルを作っておく。
そのためには、上記のような施工図準備ツールが
とても有効
です。

それぞれの詳しい使い方は、次回の記事で
より具体的に説明します。

これらのツールは、絶対にないと施工図が
描けないというものではないけれど、
より効率よく進めていくためには
用意しておくほうがよい
です。

また、あとあと後輩や他人に参考にしてもらうにも
こういった施工図作成準備ツールとして
まとまっていたほうが伝わりやすい。

ということで、今回はここまでとなります。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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