若手現場監督の育成支援を通じて建設業の未来を切り開きます

施工図が仕様書化するリスク!

藤原 眞哉
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

施工図に盛り込む情報

若手現場監督育成支援アーキラーニング
こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

 

先日、初めてシェアカー使いましたよ!

思った以上に便利で、とても使いやすかったです。

一番便利と思ったのは、スマホで近くの
サービス利用可能駐車場が地図で表示されて、
空車の有無もわかり、その場で予約まで完了する。

ほんと使ってみないとわからないもんです。

 

さて、今回は施工図テーマです。

先日のブログの記事とも
少し関連するんですが、

ビルものというか、ハコもの建築ではなく、
規格化住宅などにおいては、

施工図という概念は、
今までのものとは少し違ってきてる
かもしれません。

なんというか、
「仕様書」みたいなものに
変化しつつある。

図は描いてあるんですよ。
ただ、

標準仕様の組み合わせ
なんですね。

ただ、すべての図面が、
単純にそこに向かうのは、

違うということ。

そこで、
今回提言したいことは、

施工図が仕様書化するリスク!

です。

従来型施工図が、仕様書型になると、

どういうリスクがあるのか・・・

それは、

重要ポイントが薄まってしまう

ということです。

わかりやすく言い換えると、
「大事なトコロがわからない」
ということになります。

この状況が進むと、
現場の重点管理のポイントも
わからない・・・

そういうことにつながっていくんです。

結果的に、
不具合が出てから対処する・・

という、対症療法で
現場が進んでしまうんですね。

では、
どうすればよいのか?

それは、

施工図も一品生産とする
ということ。

何か時代に逆行してるように
感じますか?

そう感じたなら
続きを読んでみてくださいね。

 

仕様書化がすべて悪いわけではない

仕様書というものは、必要情報が
網羅されているので、

その通りに作れば、
なんら問題は起きません。

規格化された部品を
組み立てていくなら、

ぜんぜんOKです。

なので、ここで取り上げるのは、
従来型の一品生産建築の話です。

最近、徐々にですが
一品生産型の現場でも
施工図の仕様書化が進んできてます。

統一化された書式、
標準化された部品、部材、
汎用化された注意事項、

などなど。
いわゆるテンプレート化です。

今までの経験や、知識を
ずーっと更新してきて、

無駄や、古い情報が、そぎ落とされ、
必要な情報を、コンパクトにまとめてある

そのこと自体は、
良いことだし、これからも
維持更新していくべきです。

 

標準化に慣れると、意識できなくなる

情報が洗練されて、

すっきりと見やすいレイアウトで
構成された図面、施工図。

この中で問題となるのは、
先ほど少し述べた、

汎用化された注意事項です。

気をつけましょうという項目ですが、
一般化しすぎて、

意識がそこで止まりません。

例えば、
仮設図面で、

・工事用エレベーターの横は、
 壁つなぎは各段とする。

躯体図で、
・コンクリートのカブリは
 40mmを標準とする。

みたいな、大事だけど、
当たり前のこと。

こういうことを
図面の一角に記入されていても、

重要ポイントとして
意識がそこへ向くことは
あまりない・・です。

毎回、図面の同じ位置に、
同じ内容の注意ポイント。

それが非常に重要でも、
なんというか、

標準化されてしまって、
他との区別がつきにくくなってしまう。

これは、慣れなので、
ある意味仕方ないです。

しかし、
それで済ますわけにもいきません・・
よね。

 

意識が向くためには

じゃあ、
どうすれば意識が向くのか?

ということですよね。

一番効果があるのは、

「イレギュラー」です。

イレギュラーとは、

不規則なこと、変則なこと、
または、そのさま
デジタル大辞泉より

とあります。

つまり、
通常とは違う表現方法や、
コトバを使うんです。

そうすると、
「ん?」
「あれ?」

という具合に、
勝手に意識が引っ掛かってくれます。

そして、
イレギュラーを発生させるには、

標準部分のコピーではできません。

図面作成者の、
明確な意思によって、

色を変えたり、
書体やフォントの大きさを変えたり、
引き出し線や拡大図の挿入など、

変則的な方法で、
目立たせることが必要になります。

ようするに、
無意識でもできる、データのコピー、複写によって
施工図が完成するのではなく、

作成者の、
「ここは、特に気をつけて!」
という意思を、

さまざまな手法、表現によって、
スルーされることなく、

図面活用者の意識に、
確実に引っ掛かるように作られた図面。

それが
「一品生産型施工図」
です。

手書きで描け・・とか、
芸術作品のような図面・・

そういう意味では
ないってことです。

 

施工図が仕様書化するリスク

施工図が手書きだった時代は
はるか昔です。

今は情報のデジタル化が
当たり前だし、

余計な情報は、
どんどんそぎ落とされていってます。

施工図も、転用できる情報は、
なんのためらいもなく、コピーで
代用されます。

そのこと自体は、
問題ではないんですけど、

施工図の、仕様書化によるリスク
という問題が起こりつつあります。

それは、
気をつけないと、
重要な情報であっても、

図面の標準記載事項となって
いつもと同じ・・・と思われてしまい、

意識に引っ掛からなくなって
しまう・・・というリスクです。

そのことに気づかないと、
不具合に対して、

事後処理という対応が
当たり前になってしまいます。

対策として、
「一品生産型施工図」
が有効です。

図面作成者の、
最も伝えたい情報を、

イレギュラーな表現によって、
図面活用者の意識に引っ掛かるような
状況にする。

ほんの少しの作業で、
大きな効果を生むことができるんです。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

Copyright© 現場監督育成アーキラーニング , 2018 All Rights Reserved.