新人・若手現場監督を教育するときの、柱となる3つの基本!

こんにちは!

アーキラーニングの藤原です。
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究しています。

先日、自動車免許の更新へ行ったんですが、
次回更新は平成35年の誕生日です・・・。

平成という年号は終わるとほぼ確定なのに、
なぜ和暦を使い続けるのでしょうね?

いっそ西暦にしたら余計な処理が
減ると思うんですけど・・・

はい、今回はSQDC管理についてです。
SQDCとは、
Safety(安全)
Quality(品質)
Delivery(工程)
Cost(原価)
それぞれの頭文字をとって、
独自の根拠で順序づけたものです。

詳しくは過去記事、「SQDCの順番」に書いてます。

その中のSafety:安全についてです。

先日、職長教育に立ち会いました。

職長教育は労働安全衛生法で規定された
法定講習で、

簡単に言えば、建設現場において
さまざまな職人さんが働く際に、
各業者ごと、責任者が必要となるんです。

その責任者(リーダー)としての職務を
果たせることを認定したよーと
資格証を交付するための講習です。

その講習の内容が、
若手現場監督の教育にも
かなり有効だと感じました。

題して、
新人・若手現場監督を教育するときの、柱となる3つの基本!
です。

若手現場監督といっても、
さまざまなレベルがあります。

それぞれのレベルを考慮した教育を行わないと、
まったくピントのずれた教育になってしまうんです。

押さえるべき3つの基本とは、
1.知識教育(アタマ)
2.技能教育(ウデ)
3.態度教育(ヤルキ)

この3つが身についてこそ、
自発的に現場を管理していけるように
なるわけですね。

それでは詳しく見ていきましょう!

 

新人・若手現場監督がうまく管理できない理由

新人や若手の現場監督は、
先輩のようにうまく現場管理ができませんよね。

なぜでしょうか?

未熟だから!
経験がないから!

はい、その通り・・・なんですけど、
それだけのコトバでまとめてしまっては、
教育・指導は失敗します。

うまくできない理由には、
3つの段階があるんです。

知らなくてできない(知識の不足)
②知っていてもできない(技能の未熟)
③知っていてもやらない(態度の不良)

現場監督で、③に該当するのは問題ですけど、
実際は、さまざまな理由でやらない事例が
存在してます。

これらの異なったレベルをゴッチャにして、
未熟だからできない・・・としてしまうことが
多いんですね。

そうではなくて、
レベルごとに必要な教育があって、
それぞれに合った内容の教育をして、

ひとつひとつ確実に習得させないと
順調に成長していけないんです。

そのための3つの基本教育を
詳しく説明します。

 

1.知識教育(アタマ)とは

管理に必要な知識の教育、
つまり、知らないことを教えるってことです。

教えるためのポイントとしては、
教材やソフトを用意する。
そして、
わかりやすく・・・です。

何も知らないことからスタートするんですから、
パパッと口でいうだけでは、ほとんど頭に入りません。

教科書やテキストなど、口で説明した内容を
まとめたものが必要です。

後から見返したりして、知識を
定着させるためにも必須ですよね。

わかりやすく・・微妙な表現ですけど、
知らない人に教えるときは、

教える側主体じゃなくて、教わる人が主体です。
理解できなければ、なーんの意味もないんです。
簡易なコトバで、具体的に伝える・・
ということですね。

そして大事なことは、
理解できたか確認する!
ということ。

中途半端な理解のまま、
教育を進めてしまうと、
どこかの時点で、まったくわからなくなり、
挫折してしまいます。

そういうことがないように、
理解の確認はこまめに行う必要が
あるんですね。

 

2.技能教育(ウデ)とは

管理に必要な(技能)の教育
つまり、管理のやり方を教えるってことです。

教育のポイントは、実習コツです。
実習というのは、やっているのを見せる
そして、実際にやらせてみる・・ということですね。

この段階では、テキストなどの知識ではなく、
自分でやってみることで、
頭で思っていることとのギャップ気づいてもらったり、

コツなどを教えることで、
できるだけ効率的に習得できるようにします。

聞くとやるとでは大違いで、
すぐに身に付くことはないにしても、

スムーズに習得していけるよう
何度もやってみて、やらせてみて、
細かい指導を行います。

 

3.態度教育(ヤルキ)とは

管理に必要なやる気の教育、
これは、管理の心構えをつくるってことですね。

実はここが一番大変なんです!。

知識や、やり方は、
回数をこなしたり、時間をかければ
ある程度習得できます。

これを自分の考えで、意志で、
自発的に行っていく。

これが難しく、人によって差がついてしまう
ところなんですね。

しっかり管理する、
きびしく管理する。
言うのは簡単ですけど、

実際に職人さんを前にして、
新人・若手が毅然とできるか?

また、管理しなければいけない
場面で、それに気づけるか?

ここでのポイントは、
動機づけです。

なぜそのような管理が必要なのか?

うまく管理できなければどうなるのか?

気づきを得る心構えは?

などなど、かなり教育の内容が
高度になってきます。

しかし、ここを省略してしまうと、
現場監督としての成長は見込めません。

現場管理は、強い意志使命感
必要だからです。

なので、この態度教育は、
じっくり取り組む必要があるんですね。

 

まとめ:新人・若手現場監督を教育するときの、柱となる3つの基本

先輩や上司は、
新人・若手現場監督を教育、指導するとき、

ただ自分の知ってることを、
ベラベラ話せばいいってわけじゃありません。

効果的に教育する、
3つの基本があるんです。

1.知識教育(アタマ)
  知らないことを教える

2.技能教育(ウデ)
  できるようにやり方を教える

3.態度教育(ヤルキ)
  知ってること、できることを、
  なぜやらなければいけないか、
  やる気にさせる動機づけを行う

新人・若手のレベルに合わせ、
必要なことを正しい手順で教育する。

それが、新人・若手の成長には
不可欠です。

教える側も勉強が大事ですね!

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます!

 

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