若手現場監督の育成支援を通じて建設業の未来を切り開きます

SQDCの順番

藤原 眞哉
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藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

一般的には、QCDSが多いと思います。もともとは製造業
におけるQCDからきていて、Quality(クオリティ:品質)
Cost(コスト:原価)Delivery(デリバリー:納期)に、
建設業としてSafety(セーフティ:安全)が加わりました。
最近ではEnvironment(エンバイロメント:環境)を加える
ことも多くなったということです。
Qが最初にあるのは、やはり日本の製造業として品質が
最重要管理項目であったからだと思います。
別に順番がどうであっても、問題ではありません。ここでは、あえて個人的に順番を考えてみただけ
ですので、そのへんご理解ください。

Safety(安全)は大前提ですが・・・

あえて最初に持ってきました。建設業をはじめ、製造業のみならず全産業で「安全第一」ですから。
しかし当たり前すぎて、ときには頭から消える時もあります。私たちの周りの空気のように。

上記の表は、平成28年から過去3年間の死亡労働災害の集計です。ちなみに平成2年は私が建設会社に
入社した年です。当時は死亡者数が年間1000人以上、全産業における割合は40%を超えていました。
それから約30年努力を重ね、300人以下まで減少しました。それでも他業種と比較すると、圧倒的に
危険であると言わざるをえません。

Quality(品質)は標準である

品質も安全と同様に、標準で確保されるべき要素です。問題はどこまで品質をあげるべきなのか?
これはCost(原価)とも関係するのですが、「標準コストに見合った品質」という、ちょっと逃げ
のような表現になってしまいます。設計図書に記載された仕様をもとに見積りし契約する。その際
の工法や材料を適正な形で実現する、ということになります。ここで極端なコストカットや時間
短縮を図ると、構造偽装のような大問題に発展します。当たり前のことを当たり前にやる、これが
品質確保だと思います。このことはまた別の機会に突っ込んで考えてみたいと思います。

Delivery(納期)は日本人ならでは?

時間厳守、納期厳守は日本人の特質かもしれません。外国の電車到着時刻が、かなり幅があると
いうのはよく聞く話です。建設の世界でも、納期に間に合わないというのは、外国ではもしか
したら割とある話かもしれませんが、日本ではほとんど聞きません。
実際私が主任だった頃、分譲マンションの納期がちょっとやばいんじゃないか、という工事が
ありました。しかし会社をあげて人的物的支援を注ぎ込み、納期内に竣工しました。ただ採算
度外視となりましたが。間に合わないというのは、会社の信用にかかわる問題なので、あらゆる
手段を使って間に合わせるのです。

Cost(原価)は大事ですが・・・

順番としては最後に持ってきました。会社が存続し続けるためには、利益をあげ続けなければ
いけませんし、そのためには原価管理は重要です。ただ今回の順序付けの基準となる考え方は
その要素を損なったとき、損失が最大化するのはなにか?ということで考えてみました。
その工事で死亡災害を起こしてしまったら、遺族を含めた関係者への責任、社会的な信用問題
もしかしたらその建物の価値はゼロになりかもしれません。
次に、品質的な欠陥が生じたら・・。ニュースでもおなじみの問題です。その損失は多大な
ものとなります。生命の危機につながる可能性もあります。
では、納期に間に合わなかったら?損害賠償が生じるかもしれません。会社の信用も低下する
でしょう。しかし挽回は可能であると思います。
そして、原価的に赤字になったとしたら?極端な話ですが自社内だけの問題です。もちろん
赤字ばっかりでは倒産してしまうかもしれませんが、他の工事の利益でつじつまを合わせる
というのは、ごく普通のことです。

ちょっと極端すぎる理由付けでしたが、現場では常に選択を迫られます。ある問題について
何を基準に対策をとるのか。今回の話は考え方のひとつとしてありかなと思います。

アーキラーニングは若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

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