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若手現場監督が現場巡視で意外と見ていない、仮囲いの外側の重要性とは!?

藤原 眞哉
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藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

若手現場監督が見落としがちな仮囲いの外の重要性

建築現場では現場監督の巡視が欠かせませんよね。
でも仮囲いの外側って意外と見ていません。
この外側が非常に重要なんです。


アーキラーニングの藤原です。

新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。

 

今回は、QCDS管理の安全について。
安全巡視の見落としがちなポイントを深掘りしますね。

冒頭でも書きましたが、
建設現場の事故や災害を防止するには、
日々の安全巡視が必要不可欠ですよね。

現場の中はかなりきっちり巡視するんですが、
新人や若手現場監督が、意外と見落としてしまうのが、
仮囲いの外側なんです。

若手現場監督が現場巡視で意外と見ていない、
仮囲いの外側の重要性とは?

一言で言ってしまうなら、
「会社を背負ってる自覚があるか」ということです。

新人・若手現場監督が成長するために、
早い段階で、この会社を背負うという自覚について
しっかりと教える必要があるんですね。

それでは詳しく見ていきますね。

仮囲いとは?その役割

まず建築現場の仮囲いってどういうものなのか、
またその外には何があるのか・・について説明します。

仮囲いの目的は、安全対策です。
工事に関係のない第三者が侵入しないようにする。
現場の中の資材やゴミなどが外へ飛んでいかないようにする。
飛散したものが誰かに当たったら大変ですもんね。

だから最低1.8m以上の高さを確保します。

次に仮囲いの種類ですが、

万能版

 

 

 

 

万能版、これは薄い鋼板ですね。2mや3mの高さの
鋼板を横に連結していきます。
しっかりと現場を区画したいときに使いますよね。

 

ガードフェンス

 

 

 

 

ガードフェンス、これは上半分が格子状のアミで、
下半分が鋼板です。
あまりお金を掛けたくないときや、
設置期間が短い場合によく使います。
上のアミ部分は安全第一の白シートを取り付けることが多いですね。

あとは白シートなどがあります。

要するに工事現場の周囲を、容易には乗り越えられない高さで
隙間なく囲うモノ、それが仮囲いということです。

その他の目的としては、会社のアピールがあります。
会社名やロゴをペイントして宣伝したり、

周囲に即したイラストや写真を描くことで、
イメージアップを図ったりしますよね。
街中の現場ではよく目にします。

このように仮囲いには、安全対策という大きな役割と
会社のアピールという別の役割もあるわけですね。

仮囲いに不備があった時に生じる影響とは

工事現場の中と外を、鋼板(万能版)などで区画しているわけですが、
この仮囲いになにかしら不備があったときには、
さまざまな影響が生じることになります。

たとえばどういう不具合があるかというと、
・安全第一の白シートの結束がほつれて垂れ下がっている
・メッシュシートにすきまがある
・メッシュシートのジョイント部から何か飛び出してる
・万能版の下から何か流出してる
・万能版のコーナーのクッション材がはがれてきてる
・仮囲いコーナーの透明パネルの内側が乱雑
・道路に吸い殻が落ちてる
などなど

まだまだありますよね。
上で述べたような仮囲いの不備について、
一般の方はどう感じると思いますか?

・だらしない
・汚い
・周りのことを考えてない
・ガサツ

そんな風に感じますよね。
容易に想像できます。

一般の人はそんな工事現場のことなんか
見てないんじゃないの?
そう思いますか?

たしかにみんながみんな関心持って見てるわけじゃ
ありません。
でも、工事現場について「いい印象」を
持ってるわけでもないんです。

なんとなくうるさい、きたない、あぶない
そんなイメージを持ってます。

もしひとたび危害がおよんだら・・・
建設に反対してる人たちに
つまづいた、ひっかかった、汚れたというような
仮囲いの不備による不利益がもたらされたら・・・

大クレームに発展する可能性があるんです。
けして大げさなことではないですよ。

ちょっとした見落としが、大きな問題に
発展することはたびたび起こっています。

会社を背負ってる自覚とは

もしですね、自分が会社を背負ってるという自覚があるなら
まずは、第三者に対して注意を払うことがふつうです。

現場の中のことも当然重要ですが、
いわば身内のようなものです。
お互いの都合や、問題もある程度共有してます。
だから話せばわかる・・・わけです。

でも第三者、工事に関係ない一般のひとたちにとって、
工事の都合ってまったく関係ありません。

シートがひらひらしてて自転車で走ってきた人に
からみついて転倒したら、
大問題ですよね。
ちゃんと前見て走ってたかどうかは関係ないんです。
シートがひらひらしてることがまずいんです。

万能版の下から、モルタルの洗い水が流れ出てて
ランニングしてた人の足が汚れた・・・
あってはいけないんです。

こういうことは、即、〇〇会社はダメだ!
ということになる。
△△建設は、まわりにまったく配慮していない
適当な会社だ・・・という認識になるんです。

会社を背負ってる自覚があれば、
そのようなリスクに敏感になります。

会社のイメージや信用に関わることだと
しっかり理解できていて、
それなりの対策を講じるわけです。

仮囲いの外の重要性がわからない理由

ところが新人や若手の現場監督は、
そういったリスクを感知できません。

なぜか?
第三者や一般の人たち、つまり現場外から
クレームを受けたり、文句を言われたり、
大問題になったりした経験がないからです。

知らないわけですね。仮囲いの不備によって
どういう問題が起こるかを。

もちろん想像できる若手もいますが、
多くの新人・若手は、そこまで考える余裕もありません。
仮囲いの中、すなわち現場内対応でいっぱいいっぱいなんです。

仮囲いの外の重要性を教える

新人や若手が現場の中のことで目いっぱい・・・
だから外のことは、まあもうちょっと後で・・・

そういう考えだと、いつまでたっても
会社を背負うという自覚は生まれません。

だからといって、
「〇〇君、ちょっと仮囲いの外、気をつけて
 見てこい」
なんてことやっても無意味です。
何に注意するかわからないんですから。

そこは先輩や上司、現場所長が、
一緒に巡回して問題ありそうな点について
考えさせるべきです。

「このコーナー、この状態だとどうなる?」
「この状態で高齢者が歩いてきたら、どうなる?」
「もし、誰かつまづいてケガしたら、うちの会社について
 どう感じる?」
というように、考えさせて想像させる手助けが必要です。

自分の巡視による見落としは、どのような影響を
第三者に、そして自分の会社に与えるのか?

そういうことを考えるクセが付き始めて
はじめて会社を背負う自覚も生まれてくるわけです。

なんにもなしに自覚持てと言っても
ピンとくるわけないんです。

まとめ

工事現場を区画している仮囲い
第三者に対しての安全を確保すると同時に、
その建設会社のイメージを担ってる面もあります。

その仮囲いの不備は、さまざまな影響を与えるわけですが、
新人や若手現場監督は、なかなか仮囲いの重要性に気づけないし、
現場内のことで目いっぱいなので、外を見ることもしない。

しかし今後会社の中核を担う立場へ成長してもらうためには、
会社を背負ってるという自覚をもってもらわないといけない。
仮囲いの重要性を理解することは、すなわち会社への影響度を
理解できるということです。

そして仮囲いの外をしっかり管理するためには、
ほったらかしではだめです。
上司・所長が仮囲いの外の管理について、具体的に
指導することが必要です。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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