施工図を外注するときに、気をつけたい3つのポイント

今回は、施工図を外注するときに気をつけたい
3つのポイントについてお話します。

もし自前で作図しているとしたら、とても
ラッキーな現場といえます。

しかし今ではほとんどの現場で、施工図は外注
していると思います。

ただ、外注施工図の良し悪しで、その後の仕事の大変さが大きく変わってくるので
できるかぎり、いい施工図業者に頼みたいですよね。

そこで気をつけたい、3つのポイント、

その1、まったく質問してこないところは、気をつけよう!

その2、納品予定日を言ってこないところは、気をつけよう!

その3、納品時の解説がないところは、気をつけよう!

それでは解説していきます。

質問しないのは検討が浅いから

最初に設計図のデータを送って、その後作図に進むことになるのですが、

一度でも自分で施工図かいたことがある人ならわかると思いますが、
設計者に確認したいとこるが、出てくる、出てくる!

意匠図と構造図で整合がとれていないことだって、よくあります。

なのに、一切質問がないまま、図面が納品されてくる・・・。

チェックを始めると、あちこちで意味不明の寸法や、設計図のままの
納まり(じつは納まってない)で描いてあったり。

一番大事なところが、ぼやーっとしたままなので、結局自分で全部
納め方、詳細寸法を考えなおすという、二度手間地獄におちいってしまいます。

図面を起こすうえでの、検討が浅いと言わざるをえません。

普通なら、質問がリストになって、ずらーっとくるはずです。

発注してしばらくしても音沙汰ないなら要注意です。

納品予定日を言ってこないのは責任感がないから

設計図のデータを送って、だいたいのボリュームが把握できれば、
その段階で、作図予定が提出されるべきです。

私も施工図を請け負ってた頃は、工事の全体工程をいただいて、工事の
支障にならないよう、それぞれの図面の納品予定をはやい段階で提出しました。

納品予定をまったく言ってこない・・・ありえません。

こちらから、〇〇の図面どうなりました?と何度か催促しても、「もうちょっと
かかりそうです、急ぎますね~」という返答。

現場の工程を一切考慮していません。

向こうの都合で納品された図面を、こっちは徹夜でチェックなんてことに
なる理不尽さ。

2、3日ずれたっていいんです。予定なんですから。
出てきそうになかったら、こっちで予定を決めてやる。

必ず、作図納品予定をはやい段階で確認しておきましょう。

納品時の解説がないと、思わぬ見落としがでるかも

施工図は設計図をもとに作図するのですが、いろいろな要素により
こまかな寸法を決めたり、変更したりします。

そのさじ加減は、作図者の考え方や、経験度合いでそれぞれ微妙に違ってたりします。

当然、現場のチェック者とも違っています。
たまに、そういう考え方できたか~ということがあります。

ですので、納品時に主要な変更点や、不明点などの解説が必要です。

図面に雲マークとコメントで表記したものか、別紙でまとめたものによって
説明してもらえば、図面理解が共有できます。

ところが・・・これがまったくないことがあるのです。

もう気の遠くなる間違い探しをやるようなものです。

マンションみたいに複数階同じようなレイアウトだと
急にある部分だけ変更されていると、見落としの危険があります。

最悪、現場で施工してから、あれ?となりかねません。

図面が納品された段階で、必ず作図者による図面の
説明を要求することが大切です。

施工図を外注するときに、気をつけたい3つのポイントをもう一度

その1、まったく質問してこないところは、気をつけよう!

その2、納品予定日を言ってこないところは、気をつけよう!

その3、納品時の解説がないところは、気をつけよう!

 

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