施工図は最重要

建築現場における施工管理において
重要とされることはいくつもあります。
安全や品質、工程、原価は当然で
さまざまな工法の知識や、職人さんの
段取りなどどれも重要といえるでしょう。
そのなかであえて施工図は最重要だと
考える3つの理由があります。
それは、

1.施工図はレシピである。
2.すべての人が施工図を見てつくる。
3.施工図は技術の集大成である。

1.施工図はレシピである。

レストランなど飲食店に行けば、ほぼメニューがありますが
これは設計図のようなものです。建築物の仕様や特色、基本的な説明が
載っています。
しかし実際に建物(料理)を造るためには、具材、調味料の種類や量、手順を
記したレシピが必要不可欠です。施工図(レシピ)の良し悪しで、建物の出来栄えは
大きくかわります。

2.すべての人が施工図を見てつくる。

大工や鉄筋工、タイル工に電気工、設備工、あらゆる現場の職方は、
設計図を見て作業を進めるのではありません。施工図を見てつくるのです。
施工図が間違っていれば、間違ったとおりに作業が進んでいきます。
使用する施工図は工種ごとに違いますが、すべての工事関係者は施工図から
情報を読み取り、多くのことを決定・実行していきます。

3.施工図は技術の集大成である。

施工図には、躯体図や平面詳細図といった基本図面から、根切や足場などの仮設的な
図面までさまざま存在します。各図面は、品質や工法、原価など複合的な要素を、事前の
十分な検討によって計画され、なおかつ図面同士が有機的につながっています。
施工図は、それぞれの現場の技術が集結してできています。

以上の理由から、施工管理において施工図は最重要だと考えているのです。

アーキラーニングは、若手現場の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次