若手現場監督の育成支援を通じて建設業の未来を切り開きます

新人・若手現場監督が、技術を習得できなくなる!?

藤原 眞哉
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

新人・若手が、技術を習得できなくなる

若手現場監督育成支援アーキラーニング
こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

 

住宅メーカーの方と話をしていると、
「若い子がよく辞める」と
おっしゃってました。

家で妻に話すと、
「家作ろうと思って入社しても
 今はチェックだけが多いしねー」

ふむふむ、たしかに。

さて、今回は育成その他テーマです。

冒頭の話とも関係あるんですが、
建築の中でも住宅工事、

特に、規格化住宅における
問題について書いていきます。

今、現実として起こり始めている、
そして、
近い将来、深刻な問題になって
いく可能性があります。

それは、

新人・若手現場監督が、技術を習得できなくなる!?

というものです。

その原因は、

品質確保と効率化

です。

まったく問題がないように思いますよね?
品質が確保されて、
工事が効率的になれば価格も下がるし・・・

住宅そのものにおいては、よい!
といえます。

しかし、
その反面、

現場監督の技術力は、低下していきます

最悪、
技術習得の機会、そのものが
なくなる恐れがある・・・ということです。

その流れに歯止めをかけるには、
どうするのか?

ちょっと考えてみてください。

ほっておくと
なくなるかもしれないなら・・

はい、そうですね。

意識的に技術習得の
機会をつくる!

が正解です。

この効率化は、
想像よりもはるかに大きな流れなので、
流れそのものは止まりません。

だから、
新人・若手の将来のことを考えると、
本気で取り組まないといけない問題なんです。

 

建築のオーダメイドと規格品

建築においては、
規格化は最近始まったことじゃありません。

鉄筋コンクリートのマンションだって、
工場でコンクリート部材を製作して

現場でバルコニーなど部分的に、
あるいは柱、壁、床ほとんどを
採用することをやってきました。

鉄筋だって、柱のフープがスパイラル状に
なってるものもあります。

文化的な建築物や、商業設備、など、
昔ながらの一品生産的なものは、

部分的には規格部品使ってても、
全体で考えるとオーダーメイドです。

建物の目的や規模、建築環境が
それぞれ違ってますから。

それに対して、
戸建て住宅や、集合住宅は、
完全に規格化された商品が
多くあります。

部品ユニットの組み合わせによって、
多少の間取り変更や、

外装、内装のバリエーションによって、
さまざまな商品ラインナップを
提供できるようになってます。

 

規格化へ進む理由

住宅などが規格化へ進む理由は、
いくつかありますが、

代表的なものは、
・品質確保
・コスト削減
・労務低減

ですね。

・品質確保
ひとつひとつ現場で手作りとなると、
職人さんの技量に左右されます。

それに対して、
工場で製作された規格品であれば、

ある水準以上の均一な品質が、
保証されますよね。

・・コスト削減
一品物のオーダーメイドは、
手間と時間がかかるので、

当然価格があがります。

それを工場で、
機械によって大量に製作すれば、
原価はどんどん安くなります

 

・労務低減
ここ最近、そして将来にかけて、
もっとも大きな要因です。

要するに、
人手不足・・対策なんですね。

もう極端に言うなら、
工場で規格部品作って、

現場では、組立てロボットが
自動で住宅を建設・・・

これが最終目標かも
知れないです。

まあちょっと極端ですけど、

現場では、できるだけ
難しい作業、

つまり個人個人の技量や判断に
左右される要素を減らしたい

なぜなら
職人さんの絶対数が足りないんです。
熟練に成長してもらう時間が足りない・・

少しの経験でも作業が可能でないと、
住宅建設が追い付いていかないわけです。

 

結果的に監督の技術力にも影響がでる

このような規格化による影響は、

当然、
管理する現場監督にも波及します。

規格化された部品を組み立てる、
現場における業務は、

進捗確認がメインとなり、
納まりや、不具合の検討といった、

いわゆるイレギュラーな問題への
対処や対応は、どんどん減っていきます

しかも、
複数の物件を、同時管理するのが
当たり前なので、

ひとつの現場に常駐して、
建設状況を事細かく観察できる
状況にないんですね。

このような状況、環境が
続けば、

建築の技術力を、
身につける場所も、機会も、

どんどん減っていくことに
なるんです。

 

エンジニアとマネージャー

これまでの現場監督は、

それぞれの工種の知識をもち、
さまざまな状況に対応できる
経験やノウハウを持った、

いわゆるエンジニアの部分と、

品質や工程など、
製品を取り巻く状況を
コントロールする、

マネージャーという、

ふたつの側面を併せ持った
人材であったわけです。

そして、
建築すべてではありませんが、

限りなく規格化が進んだ
住宅工事の分野では、

マネージャーの割合が
ほとんどを占めるように
なってきてるんです。

この状況が、どうなのか・・・
いいのか、悪いのか・・・

それはその会社なり
メーカーの考え方によるので、

結論がズバッとでるものでは
ないんです。

しかし、
確実なことがあります。

技術力を次世代に継承し続けなければ
建築は衰退する!

ということです。

 

新人・若手に技術を継承するには

これまでの状況を
考えると、

新しく入社した新人、
そして若手が、

規格化建築の業務を
こなしていけば、次第に技術が
身に付いていく・・・

そんなことは、
あり得ないということが
わかると思います。

では、
どうするか?

技術を継承する、
「場」を設ける必要があるということです。

入社しての導入研修、

実際に業務につき始めてからの、
基礎教育や研修。

これらは、
以前の従来建築時代の教育・研修よりも、
濃密で、意味ある内容であることが、
求められます。

なぜなら、
研修後、現場に戻って、
研修内容を復習する・・・

その場面がどんどん減っている、

へたすると、
すでにそういう環境がない・・・
からです。

できることなら、
その会社やメーカーにおいて、

技術力維持のため、
従来工法の建築物件を
ある程度、保有して、

ローテーションで、
新人・若手が技術力を発揮できる環境を
持つことが理想的ですけどね。

 

新人・若手現場監督が、技術の習得ができなくなる!?

社会構造的な人手不足もあり、

労務低減のため、
建築の規格化は、どんどん進んでいきます

ほっておけば、

新人・若手現場監督が、技術を習得できなくなる・・・
そんな現実が、やってきます。

いくら効率的な管理が進もうと、
技術力を持たない人材だけでは、

建築が生き残ることは
ありません。

今後、
新人・若手の教育・育成においては、
その内容、目的をを強く意識して、

積極的に教育の場を設けないと、
その会社の未来はないということです。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

Copyright© 現場監督育成アーキラーニング , 2018 All Rights Reserved.