新人・若手現場監督に管理させる地組のポイントとは?

こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

外で作業してると、汗ばむくらいの
陽気ですね。

汗かいてそのまま風邪をひく、、
なんて事態は避けたいもんです。

今回は躯体です。
で、躯体に関連する仮設の話です。

ある意味工事現場のシンボル、
外部足場についてです。

外部足場の最初、敷板配置して
一段目を組んでいくのを「地組」といいますね。

この地組で気を付けないと、
あとあと苦労が絶えません。

では、どのように注意するのか?

それは、

新人現場監督には地組前と組み出す瞬間を
管理させる!

組み出してからでは遅いんです。

なぜ組み出す前から、そして最初なのか?

すべてがそうだとは、いいませんが、




職人さんは自己都合で仕事する!
からです。

ある程度経験を積んだ監督なら
承知していることですよね。

では詳しく見ていきます。

 

職人は他職の仕事はしない

もう当たり前のことです。
余計なことは絶対しません

よっぽど職長同士が仲がいいとか、
大した手間を必要としない場合は
例外的にあるでしょう。

足場組立でいえば、
たとえば、敷板を配置するとき、

埋め戻し後の整地が雑で、
あちこち小山ができてるとか、、、

ひとつやふたつなら文句いいながら
崩してやるかもしれません。

でも、たいていは、そのままいきます。
つまり山の部分の敷板をとばしたり、

敷板がななめになったままとか。

多少の高低はジャッキベースで調整できるので、
地盤に不陸があっても強引に組んでいきます

するとどうなるか、
単管でゲタをはかしたところとか、

雨で小山が崩れたところは、微妙な
空間があいて不安定になったり、、、

安定したかっこいい足場では
なくなるということです。

足元がきれいな足場は、
安定していて安全です。

むりやり不陸に合わせて組んだ足場は
どんどん見苦しくなり、不安定で安全上不安です。

つまり、
足場を組み出してから管理するのでは遅い、
その前の地盤の状態、他の障害がないか

新人現場監督には、まずそこを
しっかり確認させておく必要があります

 

図面通りに組まない

職人さんにも、いろいろな人がいて、
図面でわからないところがあれば、

しっかり聞いてくる人もいます。

でもごく少数ですよね。

だいたいは、足場図面はイメージくらいに
思ってます。

図面上で割付に苦労して、はじき出した寸法でも、
職人さんはわかってくれません。

気をつけないと
「〇〇だから、こうしといたよ」

という具合に、自分たちの組みやすいように
組んで、事後報告してきます。

足場計画上、まずいときには、
「いや、ここはこうしてもらわないと、、」

となりますが、
「いや、もう組んだし。
そしたら、あそこ〇〇にしとくからいいでしょ?」

という具合に、なかなかやり直しを
してくれません。

職人さんの一番いやがるのは、
やり直しですから。お金からんでるから当然ですよね。

だから、最初が肝心です。
つまり、組み出す瞬間です。

ここで、最初のスタートは、
この柱から1200のところから!

というふうに、位置決めの瞬間を
一緒に確認させます。

だから新人現場監督には、組み出してから
「ちょっと確認してみてくれ」

では、遅いんです。

「組み出すときに確認しといて」
が、正しい指示ですね。

 

地組前と組み出す瞬間を管理させる

外部足場は、地組が終わってしまえば、
基本、上につぎたしていくのみです。

だから地組の良し悪しで
足場の出来栄え、すなわち安定性や安全が
左右されます

新人現場監督には地組前と
組み出す瞬間を管理させる!

なぜなら、
職人さんは自己都合で仕事をするから!

その結果、
計画通りではない、そして足元が不安定な
足場のまま組んでしまうということです。

物事をやりだすときの前提と、
やりだす瞬間の確認が大切です

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。

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