新人・若手にマスターさせる、〇〇と△△の2段構え管理法!

若手現場監督育成支援アーキラーニング
こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

 

最近、あまりに暑いので、
寝る時もエアコンかけてます。

すると、
朝起きたときにノドが
ガラガラに・・・

でも消して眠れるかというと、
それも難しいし・・・

体にやさしいエアコンかけて寝る方法、
模索中です・・

さて、今回は躯体テーマです。

コンクリート打設時の注意点です。

コンクリート打設の朝は、
いろんな段取りが重なって、

けっこうバタバタしてますよね。

特に新人・若手は、
直接の担当者だったりするので、

気持ちも焦ってます。

しかし、
慌ただしい状態のまま、
無策で打設突入すると

後から不具合噴出の可能性があります

所定の品質を確保するための、
大切な準備があるんです。

そこで今回の提言です。

新人・若手にマスターさせる、
○○と△△の2段構え管理法!

です。

この○○と△△に入るコトバ
わかりますか?

無意識に実践してる現場も
あるのでは?

答えは、
「周知(アナウンス)」と「明示」です。

この2段構え管理法を行うと、
品質上のミスや不具合が激減します。

なぜなら、
複数の感覚と共有意識に
訴えてるからです。

んー、よくわかりません・・・
ですよね。

やってることは、シンプルなんです。
わかりやすく説明しますね。

 

バタバタの打設開始とは

打設ボリュームが多くて、
終了予定がその日の作業時間ギリギリのとき、

よくありますよね。
朝礼前からポンプ工がセッティングし始めて、
土工さんが、バイブレーターやハイウォッシャーの
準備して・・・

まあ朝礼だけは一応やりますが、
そのまま打設が開始されてしまう。

本来なら、打設関係者に伝えるべき
さまざまな注意事項があるはずなんです。

打設開始箇所や、打設順序、
特に注意すべきポイント・・などなど、

それらを伝えることなく、
職人さんの勢いだけで始めてしまう状況。
これがバタバタの打設開始です。

これで問題なく終われば、
それは奇跡だと思ったほうがいいですね。

新人・若手が偶然こういう問題のない
打設を体験してしまうと、

次回からも、
なんとなく始まって、
なんとなく打設完了みたいな
コンクリート打設が
普通だと思ってしまう

上司や先輩は、ここで
しっかり管理手法を教える必要があります

この管理法が、2段構え管理法です。

 

2段構え管理法とは

これは「周知(アナウンス)」と「明示」の
2つの手段によって、管理項目を
知らしめる方法のことです。

周知がまず基本となります。

これは、打設関係者全員に
注意事項をアナウンスすることです。

手順としては、
・朝礼終了後、打設関係者全員を集める
・打設計画の確認(開始時間や
 終了時間、打継レベルや箇所)
・安全・品質上の注意ポイントを説明

といった流れなんですが、
特に、3つ目の注意ポイントについては、
全員が理解していることが大事なんです。

職長だけに説明するのではなく、
末端の職方にもアナウンスする。

なぜなら、
なにか問題が起こった時、
もしくは起こりそうなときに、

まったく情報を知らなければ、
あれ?と思うこともなく、
まずいんじゃないか・・という意識が
生じません。

少しでも注意点のことが頭にあれば、
他の関係者に聞くとか、
そういうアクションにつながりやすいわけです。

これが共有意識です。
その現場で、同じ目的を目指して
いるという共有意識。

全員が情報を共有してるからこそ、
他人事ではなくなるんです。

あと、その都度でてくる管理ポイントが
ありますよね。

この壁には腰窓があって、吹き出しやすいとか、
構造スリットがあるから、ここは片押ししては
ダメとか、

新人・若手の現場監督って、全員を集めるのって
苦手だったりします

経験が浅いとか、注目されるのが苦手とか・・

でも、
こういう集合させる、
多くの職方にアナウンスする・・

こういう経験を積んでいかないと、

いつまでも関係者にひとりひとり
頼んでまわったりというような、

非効率な行動しかできなくなります。

大勢の前でのアナウンスすると、
直接担当でない職方でも、

気に留めていて、なにかの助けになったり、
こちらが見落としていたことが、

質問であきらかになったりすることもあります。

ということで、
かならず関係者全員を

若手の呼びかけによって集合させて、
アナウンスする、というのが基本ですね。

 

次に、
明示です。

これは、例えば構造スリットや、
窓などの開口がある場合、

スラブ上もしくは、柱や壁型枠上に、
注意すべき箇所がわかるような
印をつけることです。

この印は、パイオランテープ(緑などの
弱粘着テープ)や、貼り紙、
マジックで記入など、

いろいろ方法がありますが、
まずは目立つことを優先する。

黄色や赤などの小さなフラッグでも
いいかもしれないですね。

最初のアナウンスで、のあるところが、
注意ポイントだと
言っておくと、
より効果的
です。

打設が始まると、職方たちは自分の担当だけに
集中しますし、

監督も常に張り付けるとは限りません。

そのときに、
このの下部には腰窓があって、吹き出しに
注意しないといけない・・とか、

この柱の横は、構造スリットがあるから、
片押しでコンクリート流すと、
スリットがはずれてしまう・・・など、

全員にアナウンスした注意点が、
目で見てすぐわかるように
しておくわけです。

そうすれば、
そこに監督がいなくても、

アナウンス以降は、忘れていたかも
しれない注意ポイントが、

再び呼び起されるわけです。

耳(聴覚)と目(視覚)の
2段構えでの注意喚起
なるんです。

やってることは、すごくシンプルで、
難しいことじゃありません。

だからこそ、
ついつい省略してしまいがちです。

しかし、その管理法の重要性を
しっかり理解させて、
新人・若手に愚直に毎回実行させる。

それが重要なんですね。

 

新人・若手にマスターさせる、
周知と明示の2段構え管理法

コンクリート打設は、
現場施工においては重要イベントです。

コンクリート打設という節目に向けて
さまざまな職種が調整してきたわけですから。

心理状態も、通常より興奮状態です。

新人・若手は浮足立ってる・・という
表現の方があってるかもしれません。

しかし、
その大事な作業において、
雰囲気だけで進めてしまっては

安全や品質において、大きな欠陥が
生じてしまう恐れがあります

そこで、新人・若手にマスターさせて、
しっかり管理してもらうための、

周知と明示の2段構え管理法
あるんです。

関係者全員に注意ポイントを
アナウンスすることで、

多くの職方に気づきのタネを
植えておき、意識を共有してもらう。

そして、現場では、注意ポイントの箇所
目立つように、印をつけて明示しておく。

そうすることで、

職方の共有意識をベースとしながら、
アナウンス(耳)と印(目)の
複数の感覚による、確実な注意喚起
が行えるわけです。

これら一連の管理法を、
新人・若手主導実践させることが、
成長につながるんですね。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

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