こんにちは!
アーキラニングの藤原です。
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究しています。
今回は、施工図について。
現場における、
「伝えきる」ことの重要性の話です。
現場で建物を造るときに、
施工図が必ず必要ですよね。
で、
たとえば躯体工事で、大工さんに
躯体図を渡す。
大工さんは、施工図を元に
型枠を加工して、
現場に搬入して、
そして、組み立てるわけです。
でも、途中で図面の変更って
絶対あるんです。
施主さんの要望やら、設計者の要求やら、
はたまた図面上の不備が発覚して、
修正せざるを得ない・・・とか。
当然、職人さんに伝えて、
変更してもらわないといけないわけです。
そこで気をつけたいのが、
修正をお願いするときのやり方!
題して、
若手現場監督は、図面変更を職人さんに伝えきれてる?
です。
もし、正しく伝わってなかったとしたら・・・
壊してやり直し!も
あり得ます。
そうならないために、
注意するべき点を書いていきますね。
上司から若手へ図面変更が正しく伝わっていない
図面変更の流れとして、
図面変更決定者を最上位とします。
まあ、現場の先輩、図面担当ですね。
仮にA先輩とします。
その人から、直接ではなく、
現場担当の、若手現場監督B君を介する場合。
A先輩「B君、躯体図ちょっと変更になったから、
大工さんに図面渡しといてくれ。
変更箇所はマルしてあるから」
監督B君「わかりました。」
で、大工のCさん登場。
監督B君「Cさん、ちょっと図面変更みたいです。
ここに置いときますね。」
大工Cさん「はぁ!遅いよそんなの。」
監督B君「とにかくお願いしますねー」
・・・
はい、
このようなやり取り、
あると思います。
これでうまく現場が回るわけ
ないですね。
まず、
監督B君が、図面変更内容を
まったく理解してません。
B君の仕事に対する意識の低さの
問題はありますが、
A先輩が内容を説明しないといけない。
その手間を省いてしまってるのが、
非常に問題ですね。
もし、内容説明をしていたら、
B君が理解できないところが
出てくるかもしれません。
そこでみっちり教えるなり、
自分で調べさせるなり、
教育・指導をしないと
いけないんです。
理解させずに伝達させるのは、
上司の怠慢といえます。
説明なしに伝わるなんて、ありえない
次に、
監督B君と、大工Cさんのやりとりです。
B君は、内容をまったく伝えてません。
内容を理解してないので、
伝えようがないんですけど・・・
Cさんも、この時点で図面も見てないし、
了解もしていないんです。
まったくの平行線というか、
コミュニケーション取れてないですよね。
お互い一方的に話しただけ。
問題点は2つ。
監督B君の、甘えと逃避です。
監督が職人さんに言ったことは、
100%聞き入れてもらえる・・・
という甘えと、
変更に対する、職人さんの
文句や怒りなどをぶつけられたくない
という逃避。
このへんのことは
長くなるので別の機会にしますが、
それらの理由により、
正しく内容が説明されていない。
これでは、伝わる、つまり
相手が理解してくれるわけ
ないですよね。
「伝えきる」ということ
仕事において、
「伝えきる」というのは、
一方的に全情報を発信する・・・
じゃないんです。
こちらから発信した情報を、
理解してもらって、
納得してもらって
実行にうつしてもらう。
ここまでできて、
「伝えきった」となります。
先ほどの躯体工事でいえば、
図面変更の内容を理解してもらって、
しぶしぶでも、「しゃあない、やるしかないだろ」
と言ってもらって、
型枠を組みなおしてもらう・・・
ということなんです。
まとめ:若手現場監督は、図面変更を職人さんに伝えきれてる?
建築現場で、
図面変更があったとき、
先輩から言われて、
新人や若手の現場監督が、
職人さんに頼む場合、
その内容は、伝えきれてますか?
また、上司、先輩は、
部下が伝えきるために手助けしてますか?
伝えきれたか、確認してますか?
相手が理解して、納得して
動いてくれなければ、
伝えきったとはいえないんです。
上司も若手も、
自分の言い分を伝えることだけが目的に
ならないよう、注意しましょうね!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
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