職人さんの書類記入がイマイチなのは、現場監督が〇〇を用意してないから!?


アーキラーニングの藤原です。

新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。

 

建築現場では、毎日ほんとたくさんの書類を
書いてますよね。
特に、職人さんたちが書かないといけない書類が、
年々増えてきてます。

そんなたくさんの書類でも、がんばって提出して
くれるわけですが・・・

その内容というと、
(もうちょっとしっかり書いてくれないかな・・・)
(毎回同じことばっかり、もうちょっと考えてほしいな・・・)
そんな風に感じている監督も多いでしょう。

しかし!
その責任は、新人・若手現場監督にあるんですよ。
職人さんの書類記入がイマイチなのは、
現場監督が〇〇を用意していないから・・・なんです。
その〇〇って?何?

ちょっと考えてくださいね。
いまやいろんなところで、
提出する書類に関して当たり前になってますよ。



答えは、
「記入例」です。
あれ?そんなことなの?と思いましたか?

この記入例があるかないかで、
職人さんが書く現場書類の内容が、
天と地ほど大きく変わるんです。

その理由は、
記入例があると、とっつきやすくなるから・・・
つまり、書き出すためのハードルが低くなって、
書類の難易度が低くなるからなんですね。

では詳しく見ていきますね。

 

現場の超メジャーな書類

建築現場で職人さんが書く書類の、
もっともポピュラーなものが、「KY活動表」です。
次が「特定作業計画書」あたりでしょうか?

KY活動表は、毎朝、協力業者ごとに安全の
ミーティングをしてその内容を記入するもの。

特定作業計画所は、レッカーやバックホウなどの、
いわゆる重機作業なんかの配置などについて
ミーティングした内容を記入するもの。

ざっくり言うとこんな感じです。

この2つは朝礼広場の安全掲示板に
掲示されます。

このKY活動表も、昔は記入項目も少なくて、
3つくらい安全上の注意点を記入するような
シンプルな書類だったんですが、

いまやリスクアセスメントなどの要素が
加わって、複雑になってきてますね。

特定作業計画書も、昔はなかったような。

とにかく書く内容が多くなって
複雑になってきてるわけです。

 

現場書類の内容がイマイチな理由

KY活動表や、特定作業計画書などの書類、
職人さんが提出してくれますが、
がんばって書いてくれたにもかかわらず
内容がイマイチな理由は、
どう書けばいいのかわからない・・・からです。

職人さんの本分は、作業ですよね。
自分たちの専門技術を駆使して工事を進めるのが仕事です。
書類を書くのは、いわば、余計なことなわけです。

だから書かなくてもいい、書けないのはしかたない・・・
ということを言いたいわけじゃないですよ。

本分じゃないから、力を注いでいない、
でも、書かないといけない書類なら書くしかない。

だから、書き方もよく理解してないけど
とにかく空白を埋めておこう、
毎日同じ文言だけど、書かないよりはいいだろう・・・
そういう意識です。

わざわざ時間と頭を使って、書くべき内容について
習得しようとは、思ってません。
だから、何をかいたらいいか、
よくわからないまま・・というわけです。

もちろん、
しっかり内容を理解して、きっちり書いている
職人さんも大勢いますが、
ここでは、書けていない職人さんの話をしているので、
そこは了承してくださいね。

 

記入例でとっつきやすくする

なにも書いていないまっさらな書類に、
いきなり書くって・・・
けっこうハードルが高いんです。

とくに普段文章を書きなれていないなら、
なおさらです。

例えばKY活動表にしても、
自分の作業のなかで危険なこともわかってるし、
ふだんから注意もしている。
でも・・・無意識にやってたりするんですよね。

それを文字に起こすというのは、難しいんです。
手がとまるわけです。
だから、とりあえず思いついた一文を、
毎日使いまわすわけです。

そこで「記入例」が効果を発揮するんですね。
・この欄には、この程度の内容を書くんですよ。
・この欄は、こういうことを気にして発想してくださいね
・この欄は、こういう情報とこういう情報が必要ですよ。

といった具合に、例をあげてやさしく誘導してくれます。
空白にゼロから考えて書くことにくらべたら、
かなーりハードルが低くなりますよね。
とっつきやすくなります。

まとめ 現場書類には記入例が効果的

建築現場の安全書類。
どんどん種類も増えて、内容も高度になってきてます。
そんなややこしい書類をポイと渡して
「ちゃんと書いて提出してください」・・・
それでは求める書類は出てきません。

苦手な人には、ハードルを低くして、
まずアクションを起こしてもらうことが大事です。

現場監督が、書類の記入例を用意するだけで、
多くの書類苦手系職人さんの助けになります。
書くのに慣れてきたら、ちょっとステップアップした
アドバイスをしていけばいいんです。

イマイチな現場書類を職人さんが書いているなら、
現場監督が記入例を用意して、
少しでもとっつきやすくしてあげることが必要なんです。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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