こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
私は、日ごろ楽をしたいので、
できるだけ階段を使い、電車では立ってます。
え?逆じゃないの?
と思いますよね。
私は、こう考えてるんです。
エスカレーターを使い、電車で座る
↓
一見楽に思える
↓
だんだん足腰が弱くなる
↓
将来寝たきりになる
↓
しんどい思いをする
だから、
階段を使い、電車で立つ
↓
一見しんどい
↓
ずーっと足腰しっかり
↓
年とっても楽々歩ける
けっこういると思うんですけどねー
同じように考える人・・
はい!前置きが長かったですね。
今回は、施工図テーマです。
設計図についてですけど、今回は。
あなたは、若手に設計図のチェックを
どう教えてますか?
私は・・思い返してみると・・
具体的にこういう手順で・・・
と教えてもらったこと、ないですね。
もしかしたら、
「わからないとこあったら、
聞いてくれよ!」
これで終わりでしょうか?
十何年も経験積めば、
設計図のチェックもなんとなく
できるかもしれませんが、
その前にその若手は、
辞めてるかもしれません!
今回の提言は、
若手現場監督に教えるべき、設計図チェック法!
です。
最初は正しい手順を
しっかり教える必要があります。
なぜなら、
正しいチェック法を知らないと、
間違いに気づくのが、
現場で施工しちゃってから・・
になってしまうんです!
詳しく書いていきます。
設計図は間違ってると思え
設計者の方には、申し訳ありませんが、
最初から100%正しい設計図はありません。
最初の受注のための見積り用図面は、
いわば、
ベータ版のようなもので、
正式な設計図として提供されるまでに、
どんどん訂正・追記されていきます。
そして、工事の契約が決まり、
設計図が提供されるわけですが、
ここでも注意が必要です。
意匠と構造との、
整合がとれていないところがあったりするんですね。
で、極端に言うと、
受け取った時期によって、
設計図の中身は、違ってる・・
しかも、正しいとは限らない。
ということを、頭にいれておかないと
いけないんです。
設計図チェックの進め方ー1 日付
そういう前提があるものとして、
設計図チェックを進めていきます。
まず、若手に教えるのは、
どの時点の設計図のチェックなのか、
明らかにしておく!
ということです。
つまり、
「〇年□月△日版設計図におけるチェック」
ということですね。
でないと、
質疑出してる間に、
訂正版設計図がきて、
質疑した箇所の内容が変わってたりする
ことがあるからです。
そうすると、質疑するほうも、
答える設計者も、
いつの情報だか、
なにがなんやらわからなくなって
しまうんですね。
だから、
どの日付版についてのチェックであるか、
明確にしておく必要が
あるんです。
設計図チェックの進め方ー2 すべて書く
次に、具体的なチェック法ですが、
① 設計図を最初から見ていく
↓
② 疑問点発見
↓
③ 設計図(コピーでも可)に赤で記入
(扉の開き勝手逆では?といった具合に)
↓
④ そのページに付箋を貼る
↓
⑤ 質疑一覧に記入(入力)
(エクセルやワードなど)
↓
⑥ 最後まで同じ手順を繰り返す
↓
⑦ チェック終了
↓
⑧ 質疑書を設計者に提出
↓
⑨ 設計から解答あり
↓
⑩ 設計図に訂正のメモ書きを青で記入
(室内側に開くが正、という具合
スケッチも可)
というような手順になります。
大事なことは、
細かいこともすべて書き出す!
ことです。
まあこれくらいは・・
で絶対済まさないようにする。
時間がたつと、忘れます。
その細かいことを、
設計に質疑で出すかどうかは、
内容によります。
設計に聞くまでもない問題なら、
質疑書には書かなければいいだけです。
ただ、③や⑩の手順は省かないようにして、
小さな疑問も、解決しておくことが大事です。
ひとつ疑問が出たら、
即、設計図に書き入れ、
そして一覧表のデータに
追記していくようにします。
エクセル開きながらチェック
するのがいいですね。
設計図チェックの進め方ー3 すべての設計図で行う
確認申請が終って、
本当の最終版設計図がでてくるまで、
上記のチェック手順を繰り返します。
当然、最終版も同様のチェックを
行います。
多いときは、4、5回
同じことやる場合もあります。
なんかすごく時間がかかるように
思いますが、
この状況の時は、現場は本格的に
稼働してないことが多いですね。
確認申請下りないと、
杭打てませんから。
どのみち現場では、
設計図は必ずチェックしないといけないので、
いかに見落としをなくすか、
疑問をつぶしていくか・・
ということなんです。
若手現場監督に教えるべき、設計図チェック法
ただ設計図を眺めてるだけ、
ときどき気が付く、大きな疑問を
先輩に聞く・・・
これは、設計図チェックではありません。
できないのは当たり前。
正しく先輩が教えてないからです。
若手に教えるべき、正しい設計図の
チェック法があります。
漏れなくチェックする手順を
知らなければ、
現場でミス施工してしまってから、
やっちまった・・と気づくことに
なるんです。
品質確保するためにも、
正しく設計図をチェックできるように、
若手に指導していきましょう!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。