こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
3年前からトライアスロン始めたんですが、
今年は諸事情で、参戦見送りです、
そのかわり、ある大会のボランティアスタッフに
申し込んで採用となりました。
来月なんですが、
初の試みで、ワクワクしてます!
さて今回は、施工テーマです。
敷地内の工事車両用の仮設通路について、
書いていきます。
都会か、郊外か、
土地の地盤の特性など、
諸条件によって、現場内の
仮設通路の整備の考え方は変わります。
今回の提言は、
新人・若手現場監督と共有する、仮設通路の考え方!
です。
砕石敷でいくか、敷鉄板を
敷きつめるか?
その判断は、仮設担当者というより、
現場所長の考え方によると思います。
いずれにせよ、
仮設通路の考え方を、
新人・若手と共有することが
大事です。
なぜなら、
次の計画者である新人・若手に必要なのは、
方針の根拠だからです。
どういうこと?
ですよね。
詳しく書いていきます。
仮設通路の目的
通路と、それ以外のスペースを
分けている理由でもあります。
・大型ダンプなど、大きな荷重の車でも沈まない
・場内の土や泥を外部へ出させない
・車両走行専門スペースとすることで、
歩車分離、作業と走行の分離を行っている
などなどですね。
その中でも一番必要なのは、
重量のある車両が、安全に走行できること、
です。
しょっちゅう車輪が沈み込んでるようでは、
危険だし、仕事になりませんからね。
仮設通路の種類
・表層地盤改良+敷鉄板
・表層地盤改良+砕石敷
・表層地盤改良のみ
・砕石+敷鉄板
・敷鉄板のみ
・砕石のみ
・特に措置無し
大きくはこんな感じですね。
費用のかけ方にもよりますし、
地盤の特性、透水性が良い、悪いなど、
いろんな条件で変わってきます。
特に措置無しというのは、
あり得ないと思いますが、
わりと砕石敷のみって
ありますよね。
ただ、雨が降った場合、
砕石と地盤の土が混ざって、
ぐちゃぐちゃになりやすいです。
仮設通路の仕様を選ぶ基準
で、仮設通路の仕様を
どんな基準で選ぶのか・・・ですが、
もちろん予算という大前提は
ありますが、
決定者の考え方、性格に
大きく依存します。
極端な話、
楽観的で、あまり深く考えない人は
敷鉄板を採用しないことが
多いです。
逆に、慎重派で、リスクを
避けようとする人は、
必ず敷鉄板を敷きます。
慎重度合いが高まるほど、
現場の余計な手間を増やしたくないと
考えるほど、
敷鉄板占有面積は、増えます(笑)
タイヤが通ればいいということで、
2列のみ、という敷き方もありますが、
鉄板がずれたり、鉄板以外のところを走行したり、
敷鉄板以外の部分がぐちゃぐちゃに
なったりして、
結局余計な清掃や敷き直しの
手間が増えたりしますよね。
さきほどのタイプ別仮設通路の考え方は、
私の個人的な憶測や、考え方が
大いに入ってると思いますが、
そのへんはご了承ください(笑)
地盤改良は、軟弱地盤だと
必然となりますが、
意外と地盤改良を過信している人が
いるというか、万能に思っているのか、
地盤改良のみでオッケー
という考えの人もいます。
雨が降れば、表面の土を
タイヤは引っ張るだろうし、
ハイウォッシャーを使えば、
さらにドロドロですよね。
だから、コストはかかりますが、
敷鉄板をできるかぎり
敷き詰めるのが、
現場を安全・きれいに保つには
最良だと考えます。
新人・若手との採用方針の共有
これまで、さまざまな採用理由を
書いてきました。
実際には、そんなかんたんな理由で
決定するわけじゃありません。
で、最終的に
地盤改良+砕石敷にする、
と決定した場合でも、
その理由、
メリット・デメリット
他の選択肢・・など、
いろんな情報を、
新人・若手と共有することが
大切です。
なぜなら、
その仮設通路の仕様による、
メリット・デメリットの反応を
一番受けるのが、
新人・若手だからです。
雨でグチョグチョになった・・
ダンプがドロを場外へ引っ張った、
轍ができて、ダンプがはまりそう、
そういう現場での状況に、対応したり
文句を言われたりと、矢面に立つわけです。
彼らに、しっかりとした共有が
なされていれば、
「まぁ、それは予想された意見だな・・」
「仕方ないよな、砕石増し敷きするか・・」
といった感じで、対応・考え方も
前向きになります。
これが、
知らぬところで決定されて
採用されていたら、
「なんで鉄板を敷かないんだ?ドロドロになるのに・・」
「また、土工さんに清掃頼まないと・・
いちいち文句言われて腹立つんだよな・・」
といった風に、理不尽感が漂います。
方針の根拠を共有しておけば、
納得と覚悟をもつことができるので、
対応も違ってくるんですね。
新人・若手現場監督と共有する、仮設通路の考え方
現場ごとに、環境・諸条件が
違うので、
採用する車両用仮設通路も
違います。
予算をかけて、あとの手間をなくすか、
予算を抑えて、細かい対応でしのいでいくか、
現場所長や、上司の考え方次第ですよね。
いずれの仕様を採用しても、
大切なのは、
その採用方針であり、決定の根拠を
新人・若手と共有することです。
実際に現場で、矢面に立って、
いろんな文句や、是正対応するのは
彼らだからです。
対応が前向きになるか、
後ろ向きであるかは、
その共有ができているかいないかで
変わります。
そして、
次に仮設を計画するのは
新人・若手現場監督であり、
どのように仮設通路を考えるか、
その方針や根拠の蓄積のために、
両者で共有することが大切です。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
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