新人・若手現場監督が現場に長くいるほど、管理効率は下がる!?

こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

いよいよ3月も最終日です。
明日から新年度ですね。

仕事上の大きな変化はないんですが、
それでもなぜか、気持ちが高ぶります。

さて、
今回はSQDC管理について。
そのなかの現場巡視について話します。

私が現場3年目のとき、所長と二人現場だったんですが、
その現場所長によく言われました。

「現場に出すぎだ!」
「出る時間を減らせ!」

20年以上前のことですが、今考えてみると
先進的な考え方をしてた所長ですよね。

で、今回の話は、

新人・若手現場監督が現場に長くいるほど、
管理効率が下がる!

です。

その理由は

現場に出る理由が事務所にいてもやることがないから、、、と
現場に居すぎると、仕事が終わっていかない、、、からです。

では、どうすればよいのか?




考える時間を与える、、そして
目的は一つだけにさせる。

です。

新人・若手が理由もなく
現場に出るのは、

半分以上、上司の責任です。

くわしく述べていきますね。

 

事務所でやることを与える

ふつう、一年目の現場監督は、
自分で仕事を作り出せません。

2.3年目の現場監督は、それまでの
指導状況によります。

単発の指示をこなすだけの毎日を
送ってきたとしたら、

やはり自分のすべきことを、
自力で発想するのはむずかしいです。

その日すべきことを、
前もって与えることが必要です。

ただ気を付けないといけないのは、

配筋チェックする
配筋写真を撮る
足場の点検をする

というような作業指示だけでは
不十分だということです。

たとえば、配筋チェックなら、
配筋検査表を作らせる。

ヒナ型を与えて、オリジナルを
作らせて、上司がアドバイスを与えて
修正させて完成させる。

配筋写真なら、
どれだけの項目を撮影するのか?
落ちはないか?
それらをチェックする手段はなにか?
ないならチェックシートなどを作らせる。

などなど、
ひとつひとつの仕事に関係した、
目的や準備を、考えさせて行わせる

まともにやると、けっこう時間もかかります。

手持ち無沙汰で、ふらふら現場へ出る
頻度も下がりますよね。

 

いくつもの目的を一緒くたにさせない

次に、現場に出る目的がある場合の話。

これと、これと、これをやってこよう、

ついでに複数のことをすませば
一石二鳥で効率的、、、

ほんとにそうですか?

多くの経験を積んでいて、見るポイントや
注意すべき項目が、すっとわかるベテランなら、ありです。

いくつかやっても1.2時間、早ければ30分かからず
事務所に戻ってこれますね。

これが経験のない、または浅い
新人・若手現場監督だったら、、、

朝から現場出ずっぱりで12時に戻ってきて、
まだ、終わってない、、、なんてことはザラです。

けっきょく時間切れになって、
どれもが最後までできなかった、、

まとめる時間もなくて、ひとつひとつの
仕事が完結していきません。

だから、
まずは、ひとつ。

〇〇のチェックをやりに現場へ出る。
終われば事務所に戻り、書類などにまとめる。

終われば、次の
△△の写真を撮りに現場へ出る。
終われば事務所に戻り、整理する。

ひとつの仕事のボリュームが多ければ、
階数やエリアなどで分割する。

このような進め方で行けば、
小さな完結が積みあがっていきます

どうせ現場にでるんだから、
ついでに、、、と欲張ると

かえって、時間がかかることが
あるということですね。

 

新人・若手現場監督が現場に長くいるほど、管理効率は下がる

なぜなら、、

現場に行く理由が事務所にいても手持ち無沙汰だから、
そして、長くいると仕事が終わっていかない、、からです。

ひとつめ、
現場に出る目的が、時間つぶしになっていては、
管理どころの話じゃありません。

しかし、経験が浅いので自分で仕事を生み出せない、
だから、仕事を生み出す手助けをしてあげないといけない

ふたつめ、
現場に出るからと、よくばっていろいろやろうとしても、
新人・若手は処理できる量はわずかです。

ひとつに絞って、その仕事を現場→事務所で完結させて、
次に着手するようにする。

だらだら現場に長くいると、
管理効率はどんどん低下するので、

十分気をつけたいところですね。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、若現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。

 

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