若手現場監督の育成支援を通じて建設業の未来を切り開きます

新人・若手現場監督に、出来栄えを判断させてはいけない!

藤原 眞哉
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藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

品質を判断する基準

若手現場監督育成支援アーキラーニング
こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

 

やってみなければ、
結局は失敗と同じ。
リチャード・ブランソン イギリスの実業家

失敗しても、それは何か間違ってた、
何か不足していた・・とか、

何かしら得ることがあります。

やらないのは、まったくのゼロ・・だ。

今回は、SQDCテーマです。
Quality(品質)について、です。

これは良い、
あれは悪い、

そんな単純なモンじゃありませんよね。

だからさまざまな品質管理基準が
設けられてるんですが、

もっともやっかいなのが、

「出来栄え」の評価です。

そこで今回の提言、

新人・若手現場監督に、出来栄えを判断させてはいけない!
です。

新人・若手に出来栄えを判断させると、

仕事の意欲が低下する!
ことになります。

なぜなら、
できないことを無理強いすると、
思考停止して、逃避するから!
です。

そうならないためには、
説明できる基準でのみ
判断させる!

ということです。

では、詳しく書いていきます。

 

出来栄えの評価は人によって違う

ここでいう出来栄えは、
数値で表せない評価についてです。

出来栄えは出来映えとも書きます。

つまり「映える」→引き立つ
といった意味合いを含んでるんですね。

例えば、
2mのあいだに、3mmの不陸がある
 ↓
これは、出来 です。
数値で評価されてるから。

この建物は、ピシッと角が通っていてきれいだ。
 ↓
これは、出来栄え ですね。
個人の感想みたいなもんです。

吹付タイルの壁に、日があたって、
すこし影が波打ってるとします。

「なんだ、この壁は、ウネウネじゃないか!」
と感じる人もいれば、

「角度によっては、若干目立ちますね・・」
と思う人もいるし、

「え?どのへんがうねってますか?」
こんな感じの人もいるでしょう。

まあ視力も多少影響しますが・・・

つまりですね、
出来映えの評価は、一定じゃないんです。

その人の判断を決定する、
基準がどのように形成されているか

ということによるわけです。

したがって、
出来映えの評価は、
人それぞれ、千差万別が
あたりまえ・・なんですね。

 

出来映えを、品質基準にしてはいけない

上記で書いたように、
出来栄えというものは、千差万別。

あいまいなもの・・なんですね。

だから、
品質の判断基準にしては、いけない!

統一基準がないんだから。

感想ならいいんですよ、

「光沢が素晴らしい!」
「通りがピシッと通ってる」
「ムラがなくきれいだ」

感想なら問題ないですが、
これと同じ評価を下せ、と言われて、

くだせるでしょうか?

特に、
新人・若手だとしたら・・・

無理です。

 

新人・若手の判断基準となるもの。

「いやー、よくわかりません」

これが正直なところです。

「いやー、私はそうは思わないです」

もしかしたら、こんな意見がでるかも
しれません。

その意見に対して、
「どこ見てるんだ!その目は節穴か!」
(いまどきこんなこと言いませんが・・)

とか、
「これがわからんなら、建築の仕事
 やめたほうがいいな」

とか、そんな風に言ってませんよね。

感想は、自由だし、
感性は人によって違いますから、

どんな感想抱いても、
そこを批判するのは、間違ってます

そして、
新人・若手の判断基準の元となる、
経験自体、絶対量が少ないんです。

現場経験20年、30年の
ベテランと、

1~数年の若手現場監督。

見てきたモノの数、
判断してきた数、

量がぜんぜん違います。

新人・若手が見てきたものは、
数えるほどしかなく、

しかも良し悪しをしっかり
納得できる根拠と一緒に
教えられてなかったとしたら、

判断できるだけのデータが、
ぜんぜんストックされてないんですよね。

だから、
新人・若手が品質を判断するとしたら、

その基準は、数値化されているか
具体的な例で示されているか

しかないわけです。

だれがどう見ても、
同じ解釈となる基準

それが
新人・若手が判断できる基準
であるわけですね。

 

できない判断をさせると意欲が低下する

にもかかわらず、
出来栄えという品質の判断を
させていると、

混乱します。

新人・若手が無理やり下した判断に、

Aさんは、その通り、だと言い、
Bさんは、その判断は甘い、と言う。

どうすりゃいいの?状態です。

この状態が続けば、
もう自分が判断してもダメだよな・・
なんか出来栄えとか、よくわからないし・・

という不満が蓄積されていきます。

どうにかこうにか考えて
判断したのに、

明確な根拠がなく、否定されていれば
仕事の意欲が低下するのは、
当然です。

だから、
経験の浅い、新人・若手に、
出来栄えを判断させるのは、危険なんですね。

 

新人・若手現場監督に、出来栄えを判断させてはいけない

建物の見た目、出来栄えを、
品質として考えるのは、

よくあることです。

ただ、気をつけないといけないのは、

同じ評価が下せる基準をもって、
出来栄えを判断しているかどうか

もし個人の主観でのみ、
出来栄えを品質として考えるなら、

新人・若手現場監督に、出来栄えを判断させてはいけない!

その行為を繰り返すと、
どんどん仕事の意欲が低下します

なぜなら、
出来栄えを判断できるだけの
過去データのストックがないため、

混乱してしまうからです。

ベテランだって、出来栄えの
評価は食い違います。

品質の判断は、
誰もが同じ解釈となる、
基準にしたがってのみ、
下すべきです。

出来栄えの評価は、あくまで
感想として下すのがよいと思います。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

 

 

 

 

 

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