こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
「今はできない」を「絶対できない」と
間違えないように。
斉藤茂太 精神科医
自分で扉を閉めて
しまわないように。
人はずっと同じままじゃ
ないんです。
はい、今回はSQDCテーマです。
検査書類について書きます。
日常業務で行っている、
配筋検査などの品質検査、
工事の最後には、建築検査でも
多くの書類が必要です。
ベテラン社員が検査書類管理を
行うことが多いと思いますが、
できれば、
若手に書類管理をさせるほうがいいです。
なぜなら、
品質への責任を実感できるから!です。
しかし、
いきなり検査書類の管理をやれ!
と言ったって、
まごまごするだけです。
そこで、
若手現場監督に、うまく検査書類を管理させる3つの手順!
という話をします。
その3つの手順とは・・・
①検査の全体像・概要を共有する
②最初に検査ファイルを作り、個人で保持しない。
③月1回の検査書類ミーティング開催
です。
この手順で踏むことで、
自然に検査書類が管理できるようになります!
では、詳しく書いていきますね。
検査の全体像・概要を共有
まずは、現場における
すべての検査の把握です。
これは、マスター工程表を
利用して行います。
各フロアーでの配筋検査や、
コンクリート受け入れ検査、
断熱材吹付の厚みの検査、
役所の中間検査、
消防検査、建築検査
設計検査、施主検査などなど・・・
かなりの種類あります。
これをその都度説明しても、
準備する時間がなかったり、
時期も、手順もわからず
行き当たりばったりです。
だから最初に、
・検査の種類
・時期
・参加者(検査者)
・必要書類
などを把握しておくんです。
検査概要マスター工程を
そこで作ってもいいですね。
これを現場で全社員で行えば、
忘れもないし、
新人・若手も、
自分は関係ないという思いを
抱くことはありません。
ここまでが、
第1の手順です。
最初に検査ファイルを作り、個人で保持しない
次に、
それぞれの検査用のファイルを
作っておきます。
これは、
紙ベースのファイルと、
データ用のパソコンのファイル、両方です。
会社によっては、すでにここまでが
システムとして確立している場合もあります。
そうでないなら、
これを機会に、検査システムを
作ってしまったほうがいいですね。
毎回毎回、違う書式で、その都度作る・・・
すごく効率が悪くて、
最悪、作り忘れることがあるかも
しれませんから。
例えば、
検査書類のひな形がないのなら、
このファイル作成時に作っておくべきです。
一度に無理なら、
新人・若手の日常業務の中で作らせて
いくのが良いです。
第1の手順で、
検査時期など、概要を把握してるので、
書類準備のスケジュールも、
自分で組めます。
そうやって、各検査の準備を
最初にやっておくんです。
次に、
この検査ファイルを、個人で保持しない
ようにする!
それぞれの検査担当者が、
そのファイルや、データを持つ・・
これでは、不具合があったときに、
その担当者しか、データの場所が
わからなくて、
対処できないことがあります。
必ずキャビネットの決められた場所、
パソコンの共有フォルダ・・など。
現場の誰もがアクセスできる
状態を維持することが大事。
ここまでが、
第2の手順です。
月1回の検査書類ミーティング
最後の手順は、
良好な検査管理状態を
維持・更新するための仕組みです。
検査の全体像・概要を把握して、
検査ごとのファイル・書類の準備をして、
そのあと、各検査者に丸投げで、
建築検査までおまかせ・・・
これでは、不具合や不備があったら、
最後までわかりません。
そこで、
月1回の検査書類ミーティングです。
ここでは、検査済の書類の確認や、
ひな形作成中なら、その進捗の確認、
これからの検査の確認、
そして、建築検査に向けて、
写真や、検査書類の整備の進捗確認、
それらを行うわけです。
このミーティングを開催することで、
現場員全員が、検査書類管理の
現在状況を把握できます。
検査書類管理の担当者となった
若手は、このミーティング開催のため、
日常的に管理を行う必要があるので、
書類管理のノウハウが自然と身につきます。
現場で大事なのは、
情報を個人で抱え込まないことです。
管理者は決めておいても、
情報はオープンにしておき、
みんなが共有する・・・
この状態を維持するのが
土壇場でバタバタしないコツですね。
これが、
第3の手順です。
若手現場監督に、うまく検査書類を管理させる3つの手順
「この検査書類まとめとけよ」
「写真定期的に整理しとけよ」
そんな指示だけでは、
若手が検査書類を自力で管理できるようには
なりません。
自然に管理できる手順を
踏む必要があります。
①検査の全体像・概要を共有する。
②最初に検査ファイルを作り、個人で保持しない。
③月1回の検査書類ミーティング開催
この3つの手順を踏むことで、
若手であっても、検査管理を行うことが
できるようになります。
上司から指示されて、その都度検査の
準備や、まとめをするのではなく、
自分で検査計画を立てられるようになれば、
品質に対する責任感もでてくるんです。
そのような仕組みを、
いろんな場面で作っていくことが
重要ですね。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。