新人現場監督に、測量の段取りの重要性を教えているか?

こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

世の中には2種類の人がいます。

できるかどうか考える人と、
どうやったらできるか考える人。

こんな言葉がありました。

「そのことはできる、
 それをやる、と決断せよ。
 それからその方法を見つけるのだ。」
エイブラハム・リンカーン アメリカ元大統領

できるかどうか、
そこがスタートだと、
できない理由はいくらでも出てきます。

できる、やる、というステージに
思考をあげてしまう。

それが前進のためのコツ、、。

はい、今回は施工テーマです。

測量を取り上げます。

社員同士で行う測量は、
教育、指導のよい機会でもありますね。

今回注意したいポイントは、

新人現場監督に、測量前の段取りの重要性を教えているか?
です。

この重要性を教えることなく、
測量手順だけ教えていると

すべての業務でミスが増える!
ことになります。

測量だけでなく、
どうして他の業務にも影響がでるのか?

予想してみてください。

その理由は、、、




不具合予知能力が、身に付かないから!
です。

これは最悪事故にも
つながる大事なことです。

では、詳しく書いていきます。

 

測量前の段取りとは

測量する場合、図面や資料を
持って現場に行くのが普通です。

この場合の、図面なり資料を
どのように準備していくか、、、

それが重要なポイントです。

設計図や、施工図のコピーを
そのまま使用する、、、

最もダメなパターンです。

現場へ行って、計算したり、
何か補助的な図を描いたりするんでしょうか?

時間もかかるし、
見にくいし、
手順もあやふや、、

ミスしてくださいと
言ってるようなもんですね。

では、どうするのか?

測量用の図面をつくる
が正解です。

施工図を流用してもいいんです。
できるだけ必要な情報に絞った
図面にしておく。

測量したい寸法の記入欄や、
参考となる寸法の記載。

そして、測量の
手順、順序のシュミレーション

以上を、測量ペアで、
測量前に確認する。

これが、測量前の段取りです。

つまり、現場で測量を始めてから、
次を考えたり、計算したり、

そういうことを、極力排除
しておくということです。

なぜ、そこまでするのか?

 

段取りはミスの要素を見つけるため

事前に専用の図面を作る、、、

それは、ミスしやすい寸法の
参照を防いだり、

現場での焦った状況での、
計算間違いのリスクを減らしたり、

そういうミスを引き起こす要素を
見つけて、

そうならない仕組みを
考えるというのが目的です。

また、測量手順、順序の
事前シュミレーションは、

手戻りを防ぐ、
効率的な測量順序を考える、
測量の障害となりそうな要素を見つける、、

ために行います。

現場で手順が悪ければ、
時間もかかって焦ってくるし、

いきあたりばったりでは、
測量忘れもでてきます。

なにより、あーでもない、
こーでもないとやっていたら、

先輩後輩のペアで組んでることもあり、
雰囲気も悪くなるし、

息も合わなくなってきます。

当然、間違った測量をする
リスクが高くなります。

つまり、
現場でペアの意思疎通が
うまくいかないというリスクを解消するため、

シュミレーションにより、
お互いの動きや役割を確認しておくというのが
目的です。

 

段取りの考え方は、他業務にも通じる

これら一連の、測量前の段取りは、
他の業務にも使えます

・ミスや不具合となりそうな
 要素を抽出する。

・その原因を排除する。

・効率的な手順や方法を、
 考える。

これらの考え方は、測量業務のみの
特有なものではなく、

一般的に使える考え方ですよね。

逆に言えば、
この基本の考え方、そしてその考えに
基づいた事前行動、

これらを新人に教えていない、
先輩が実践していないということであれば

測量業務のみならず、他業務においても、

新人はミスを犯すリスクが、
格段に高くなってしまうということです。

仕事で起こるミス、不具合。

それらひとつひとつに対して、
対処法や、修正方法などを教える、、

それはそれで必要かもしれませんが、

大事なことは、
ミス、不具合を生む原因を、

排除する仕組み、その考え方を
教えることです。

それはすべて事前の
準備、段取りに現れてくるものなんです。

 

新人現場監督に、測量前の段取りの重要性を教えているか

ただ測量機器のみ用意して、
現場へ行ってから、

あーだこーだと考えながら
測量する。

これでは、ミスを無くすことはできません。

しかるべき段取りを、
新人に教える必要があります

もし段取りの重要性を、しっかり
教えていないなら、

すべての業務で、ミスをするリスクが
無くならないことになります

正しい段取りは、ミス、不具合を
排除できる考え方、仕組みに基づいているので、

あらゆる業務に応用できる、
不具合予知能力が身に付きます

測量技術を教えるときには、
同時に測量の段取りの重要性も、

しっかり教えていきましょう!

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。

 

 

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