こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
先日、他の人の模擬講義を
見る機会があったんです。
講師になる前の予備試験的なものですね。
その人は講義マニュアルを
しっかり読み込んでいたみたいで、
マニュアルに沿った、
正確な模擬講義でした。
ただひとつ気になったのは、
正確な説明と板書に注意がいきすぎて、
聞き手の方を、ほとんど
見なかったんです。
聞き手からすると、
置いてけぼりを食う感じというか、
目的は、伝えるということより、
こなすという感じでした。
これは慣れや指導員のアドバイスで、
今後改善されると思いますが、、、。
人に話すとき、何かを伝えるとき、
正確さも大切ですが、
聞き手がわかってるかな?
関心もってるかな?
そういう相手への注意を
忘れないようにしなければ、、
という気づきをもらいました。
いやー、ちょっとのつもりが
ちょっと長くなってしまいました。
はい、今回は施工です。
若手現場監督に手を出させてははいけない一輪車での雑コン打設!
です。
現場のその時の状況で、
一輪車(ネコ)で少量のコンクリート打設を
しなければならないときがあります。
そのときに
新人・若手に手伝わせたり、自ら手伝うのを
黙認しては、いけないってことです。
なぜなら、
達成目標のレベルが下がる!
理由としては、
次元の低い満足感を得てしまうから、、、です。
勘のいいあなたは、
だいたい察していると思います。
念のため説明していきますね。
一輪車を押すのはけっこう疲れる
しかも2.3t/m3もの重さのコンクリートなので
バランスくずさず押していくのは、骨が折れます。
荷下ろし地点から打設点まで
けっこう距離があったりしますしね。
土工さんが、何往復も一輪車を
押していると、
すごく大変そうだし(実際大変です)
それをさせてる引け目を感じたりします。
ここで引け目を感じることが、
ひとつ問題なんですが、
それは別の機会で取り上げます。
長くなるので、、、。
で、新人・若手の現場監督は、
現場では若く経験も浅い下っ端意識もあり、、
見てるだけなのが
心苦しいのか、
はたまた、勘違い上司が
「ちょっと手伝ってやれ!」
と、指示をだしたのか、
自分でも一輪車を押して、
コンクリート打設を手伝います。
最初に言ったように、
けっこう大変なので、
何回もやってると
すごく疲れてきます。
すると
どうなるか、、、
こんなもんでいいかなという思い
一輪車押しにかぎらずですが、
自分で手をだすと、大なり小なり
こういう思いがわきます。
「こんなもんでいいかな、、」
打設完了だけが、
目標になってしまいます。
最後まで打設できればいいですが、
最悪は、今回はここまでにして、
次の機会に残り打設しようか、、、
と、作業の大変さに自分も組み込んで
しまったために、
完遂すらできなくなってしまうことです。
本来なら、
安全・品質を管理するのが
この場面の仕事です。
・一輪車の通路は、スムーズな経路となっているか?
・打設時間が長すぎて、練り混ぜ~打ち込み終了までの時間が
許容を超えないか?
・打設されたコンクリートは分離していないか?
などなど、
やるべきことはたくさんありますね。
それが、自ら手を出すことで、
一切考慮されなくなります。
これが、もし
やらされた一輪車押しであったなら、
さらに監督業務への
不信感もプラスされることになるんです。
若手現場監督に手を出させてはいけない、
一輪車での雑コン打設
なぜなら、
作業の大変さに、自らも組み込むことで、
作業自体の完了に満足感を覚えてしまい、
冷静な立場で管理すべき、
安全・品質の到達目標が、
著しく下がる、もしくはなくなるから!
現場監督は、まずは管理ありきです。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。