こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
「一歩踏み出せるなら、
もう一歩も踏み出せる。」
トッドスキナー アメリカの登山家
止まっていたものを動かす、
未知の領域への最初の行動、
とてつもないエネルギーが必要ですよね。
でも、いったん動き出せば、踏み出してみれば
意外とそのあとはスムーズに行けたりします。
あとは、止まらないよう気をつけるだけ、、
今回は、SQDC管理です。
配筋検査について書いていきます。
新人・若手の現場監督を、教育していくうえで、
何かしらの業務を担当させることになりますよね。
そこで、
最初にやらせるなら、
新人現場監督に、配筋検査をまかせてみる!
ことをお勧めします。
なぜ配筋検査を最初にまかせるのか、
どういう効果があるのか?、
最初に言います。
それは、
管理に対する自信がつく!
からです。
他にもとっつきやすい業務が
あるんじゃないの?
そう思われるかもしれませんが、
ちゃんと理由があります。
それは、
配筋の合否を数値で判断できるから!
なんです。
どういうことか、
詳しく書いていきます。
出来栄えがわかりやすい
配筋は、鉄筋径、ピッチなど
細かく仕様が決められてますよね。
とくにピッチが決まってるということは、
見た目で配筋の出来、不出来が判断しやすいんです。
たとえば梁のスターラップや、柱のフープ。
ピッチが崩れていれば、すぐわかります。
だから指摘もしやすいですよね。
型枠なんかだと、建て起こしは
最後の方だし、指摘するころには、
ほぼ作業が終わってたりして、
検査と指摘のタイミングが合いません。
だから是正は大ごとになります。
そういった意味で、
配筋は、その都度チェックして
不具合を見つけていける利点があります。
細かく数値で仕様が決められている
径やピッチ、本数はもちろん、
フックの角度や、定着、継手の長さ
鉄筋相互のアキなど、
細かく数値で決められています。
最初は、
覚えることが多くて、ちょっと
苦労するかもしれませんが、
適切な学習と、現場でのチェックを
繰り返せば、だいたい覚えられます。
もし覚えきらないんだったら、
メモをレベルブックにでも貼っておけばいいんです。
で、
この細かい数値が、管理には
向いてるんですね。
入社1年目であろうが10年目のベテランであろうが、
チェックすべき数値は変わりませんし、
測る手順も同じです。
せいぜい、見た瞬間に気づくかどうかの
差ぐらいで、
それだって、何回も配筋見てれば
身に付く感覚ですよね。
ようするに、
新人であっても、ベテランと同じチェックができて、
同じ内容の指摘を、鉄筋工にできるってことです。
長年のカンとか、熟練の技とかなしに、
管理できるというのがキモです。
管理しているという自信
先輩から言われた点だけ、チェックする。
判断は自分ではなく、他人。
これは管理してるとは言えないですよね。
判断と、指示。
ここまでがセットでないと、
管理してる実感がありませんし、
経験として蓄積され、自信となる
こともありません。
長年の経験とか、どういうものを見てきたか、とか
そういった主観に左右される基準だと、
どうしても新人・若手に出番はありません。
本来なら、誰にでも共通の判断基準を
設けるべきでしょうが、
それには時間と手間が必要です。
それはそれで徐々に進めていく必要があります。
ポイントは、
数値という誰にでも共通の判断基準が、
配筋検査の基本ということです。
そのため、
新人でも、適正に配筋されているかどうか、
チェックして、判断することができます。
そして、不具合があれば、
数字で是正を指示できます。
ここがとても大事なんですね。
言われたことを伝えるのではなく、
自分の言葉で指示をする。
これによって、配筋を
管理してるという自信がつきます。
ひとつのことで、自信がつけば、
さらにもう一歩と、
別の管理業務でも、自分で
管理できないか?管理するには?
といった具合に、管理手法を
身に付けようという意欲が生まれます。
結局、
自分で決めてる、判断してるという実感がなければ、
成長につながらないということです。
新人現場監督に、配筋検査をまかせてみる
新人・若手を成長させたいなら、
自分で判断できる業務を、どんどん
増やしてあげることが大事です。
その点、配筋検査はうってつけです。
なぜなら、配筋の合否は、細かく決められた
数値で判断できるからです。
新人でも、ベテランでも変わらない、
共通の数値によって管理できるんですね。
そうやって、決められた数値によってでも、
自分で判断して、指示が出せるようになれば、
管理しているという自信になります。
とにかく、
ひとつでも自信となる仕事ができれば、
次へと向かっていけます。
まずは、管理しやすい仕事で、
自信をつけさせてあげましょう!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。