こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
最近、建築現場を訪れる機会が
あったんです。
かなり久しぶりだったんですが、
当事者でなくなったがゆえに、
気付いたことがあります。
今回はその話です。
テーマは躯体です。
そのなかの仮設について。
具体的には、仮囲いの注意点についての
話です。
題して、
若手に気づかせよう!現場の顔、仮囲いの注意点!
です。
この注意点に気づかず、
仮囲いでマズイことやってると、
会社の信用を失い、利益も下がる!
ことになります。
なぜなら、
仮囲いは、お客様と直結してるから!
なんですね。
マズイ仮囲いにならず、
会社に貢献できる仮囲いにするには、
若手に気づかせる!
これが重要なんです。
詳しく書いていきますね。
仮囲いの目的と、与えるイメージ
工事現場で当たり前に見る、
仮囲いの目的。
建築工事は、ほこりもたつし、
危険な作業もいっぱいですね。
工事に関係ない人が入ってきたら、
大変なことになります。
周囲に対して、安全を確保するため、
ゴミや資材が散乱して飛んでいかない
よう飛散防止措置のため、
そういった目的があります。
そして、
仮囲いが与えるイメージ、印象ですが、
万能版がピシっとキレイに組まれていれば、
スマートなかっこいいイメージを
与えることができます。
でも、
高さがガタガタだったり、
ガードフェンスがベコベコだったり、
破れや、キズがあちこちあったら、
なんかだらしない、技術力も
低そうな印象を与えるでしょうね。
とくに、
きれいな場合より、マズイ仮囲いのほうが、
強く印象付けされます。
(悪いほうに)
そういった意味で、
仮囲いは、現場の顔であり、
一般の人にいろいろなイメージを与える、
大事な工事なんですね。
仮囲いで、注意したいコト
そういった外部に対して、
大きな印象を与える仮囲い。
いくつか注意したいコトが
あるんです。
まず、
見た目。
先ほども少し触れたんですが、
キズや汚れなど、モノ自体が
穢かったり、貧相なモノ。
これは避けないとダメです。
最低でも正面は、
少し見栄を張って、キレイなモノを使う。
そして、組み方。
高さが不揃いであったり、
ピシっと通ってない、
スキマがあちこち空いてる・・・
ダメです!
ここで手を抜かず、
そうとう気合を入れて組みましょう。
次は、
安全性。
毎日工事に携わってると、
だんだん一般人意識が薄くなっていきますよね。
すると、ちょっとした危険が、
危険だと思わなくなったりするんです。
2~3センチの段差、
側溝のフタがない、
足洗用の浅いハコが外に出てる、
一般人が、こけたり、よごれたり、
ヒヤっとしたり、
そういう要素がないようにする、
その意味での安全性というわけです。
若手が注意点に気づかない理由
そういった、工事関係者でない人たち、
一般の歩行者、車などに対して、
どれだけ配慮できるかが、
一人前の現場監督の証(あかし)なんですが、
なかなか若手現場監督は、この
レベルに達しません。
さきほど書いた注意点に、
なかなか気づけないんですね。
なぜなのか?
それは、
想像できないから!
なんです。
この、「想像できない」も、
大きく2つに分かれます。
ひとつは、
想像する習慣が身についていない。
〇〇したら、△△になってしまうだろう・・・
□□したら、××にしかならないな・・・
こういう考え方の訓練を
日ごろしていないわけです。
だから、
なにか危険要素があっても、
それが何に結びつくか?
という発想へ進まないんです。
この場合は、
まず、想像するクセをつけることから
やらないといけませんね。
二つめは、
ネタのストックが少ない、もしくは、ない。
つまり、経験値が少ないので、
想像するためのネタ、材料が
不足してるんですね。
この場合は、ネタが増えていけば、
徐々に気づく力が向上するので、
経験値を増やしてあげれば
いいんです。
いきなり指示ではなく、考えさせる
若手が担当して、
仮囲いを計画して、施工させたとします。
所長なり、安全部なり、ベテランが
不具合に気づいた場合、
すぐに是正指示をしては
ダメなんです。
ここが重要なところです。
彼ら若手に、答えを見つけてもらわないと、
また同じことをするし、
想像する習慣がつきません。
ここで、先輩や上司は、
うまく導いてあげる必要があるんです。
ヒントを与えたり、
子どもや、高齢者のフリをして
どういう動きをするか見せる・・とか、
彼らが、自然に気づくように持っていく。
最初は、なかなか期待する答えが
出なかったり、
すっごく時間がかかったりします。
でも、指導者が焦ってはいけないんです。
ひとこと答えを言って、是正させるのは
簡単です。
でも、その場が解決するだけでは、
意味がないんですね。
若手が成長できないと、
結局、会社が成長できないんですから。
若手に気づかせよう、現場の顔、仮囲いの注意点。
工事現場の顔である、仮囲い。
一般社会との接点でもあるため、
仮囲いの与える印象は、大きいんです。
いくつかの注意点を意識しないと、
会社のイメージ、利益が低下してしまいます。
だからこそ、
若手に気づいてもらう必要があります。
仮囲いがマズイ出来であれば、
一般人に危険が及ぶことだってあります。
会社の技術力が、低いと思われる
ことだってあります。
もしマズイところを見つけても、
上司は指示で済ましてはダメです。
なぜマズイのか、
彼らが気づける道筋を作って
あげることが大切なんです。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。