こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
「インプットがないのに
アウトプットはできません。」
手塚治虫 漫画家
意見を言う、何か発信する、
アイデアを出す、、、
まったくのゼロからは
生み出せません。
意識的に、
または無意識のうちに取り込んだものが、
タネとなって芽吹くんです。
今回はSQDCテーマです。
安全管理は、現場監督になった時点から、
新人であっても管理する立場となります。
朝礼や、昼礼で、
注意事項や訓示を垂れることも
あります。
そこで、新人・若手だからこそ
気をつけさせたいポイントがあります。
新人・若手現場監督の安全管理に必要な2つの要素!
です。
いくら熱心に話そうとも、
この2つがなければ効果は半減します。
その2つの要素とは、
スパッといきます。
「ロジック(論理)」と「数字」です。
なぜなら、職人さんたちは、
新人・若手の訓示など、
まるで聞いちゃいないからです。
その前提で、話の内容を
しっかり理解してもらうには、
「ロジック」と「数字」が
必要なんです。
新人・若手の熱意は不要
熱意は不要である、、
そう書くと、やる気は不要という
意味にとられたりします。
ここでの熱意は不要というのは、
あいまいなことを、熱意や感情で押しても
聞いてもらえない、、という意味です。
「なんとか頼みますよー、
これだけお願いしてるんですからー」
「やってくださいよ!
困るんですから、やってくれないと!」
こんな説得で、相手はやってくれるでしょうか?
はぁ?何言ってんだ、、、
と、聞く耳もちませんよね。
日頃、説得力のある内容や、
論理的な納得できる話をしている人が、
ここぞというときに、
「ここは、何とか頼みます」
と言うのとでは、
全然重みが違います。
だから、
新人・若手のうちは、
熱意だけを武器にしていては、
まったく通用しないんです。
ロジック(論理)と数字の説得力
例えば、
ある不安全行動について、
危険なのでやらないように、、という話をする。
ただ「危険だから」と言われても、
聞き手の反応は薄いですよね。
では、
安全帯をしていなかった
↓
立ち眩みがして、バランスを崩した
↓
3m下へ落下し、足を骨折した
↓
3週間休業する羽目になった
↓
その職人の会社の社長は、あちこちに謝罪にまわった
↓
そのゼネコンでの信用を失った
↓
その職人の会社は業績が悪化して倒産した
↓
その職人は足に後遺症が残り、仕事ができなくなった
↓
その家族は結局離散することに、、、
ちょっと悲惨すぎる結末ですが、、、
実際に起こり得る話です。
次々と状況が目に浮かびますよね。
ちょっとロジックとは違うかもしれませんが、
ロジックを取り入れた場合も、筋が通った話の
組立てが基本であり、
〇〇が原因で、
△△になってしまい、
結果、□□ということになる、、
そういう話し方をします。
その目的は、
理解してもらうこと。
違う言い方をすれば、
腑に落としてもらう(腑に落ちるの受け身ですね)
ためですね。
自分事に置き換えてもらわなければ、
危険という実感がわかず、
不安全行動をしない、、という
結果にはなっていきません。
これが数字でも同じです。
毎年多くの方が不安全行動で亡くなっています。
といわれても、
スルーですよね。
毎日1人が死亡し、
年間950人の家族が悲しみにくれる、
そういう現状があります。
と聞くのとでは、
説得力が違います。
たくさんとか、個人の主観で違いますから
100なのか1000なのか、イメージすることは
バラバラです。
数字で表現することで、共通認識が
できるようになります。
そして、数字にすることで
曖昧さがなくなり、記憶されやすくなります。
ロジックと数字を使うことで、
発信者の思いや考えを、、
聞き手が同じようにイメージできるので、
正確に伝わりやすく、理解しやすくなるんですね。
若手現場監督の安全管理に必要な、2つの要素
新人・若手現場監督が、
安全管理を行ううえで、
まず身につけたいのは、
「ロジック(論理)」と「数字」という
2つの要素で語るという技術です。
若いから熱意や感情で押し切る、、、
のではありません。
逆に若手だからこそ、
あいまいな内容を熱意で押しても
聞いてもらえません。
それは、普段からロジックで話してる
人のみ通用するやり方です。
筋の通った、説得力のある話を
することで、
新人・若手は、やっと話を聞いてもらえる
スタート地点に立てるということです。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
建設業の未来を切り開きます。