こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
先日あるセミナーに出たんですが、
そこでの話のひとつです。
そもそもサービスの目的とは?
答えはお客さんに喜んでいただく、
ということなんですが、
そのサービスがどんどんエスカレートして、
ルーティンをこなすことが
目的になってしまった、、という話です。
具体的には、こんな話です。
旅館で仲居さんが部屋に
御用聞きにやってくる。
丁寧な対応だなーと、
普通思いますよね?
これが、ある高級旅館では、
宿についてから1時間の間に、
何回仲居さんが来たと思いますか?
なんと、
8回だそうです。
1時間に8回、、、
丁寧な接客の目的が忘れ去られ、
お客様のところへ多く顔を出すことが
目的になっちゃった、、
という話です。
そもそもどういう目的で
それをやり始めたのか?
そういうことを忘れない
ようにしよう、、という話です。
はい、今回は仕上テーマです。
仕上工事に入ると、
管理する項目もぐんと増えますよね。
そこで、ちょっと
気を付けておきたいポイントについて、
今回は書きます。
新人現場監督に、チェックの目的を教えてますか?
です。
少しずつ新人にも管理をしていってもらうため、
まずは、いろんなチェックをさせますよね?
そのときに、そのチェックの目的を
ちゃんと教えないと、
新人現場監督の成長は止まってしまう!
ことになります。
なぜなら、
現象のみを記録することになるから!
です。
こわしく書いていきますね。
チェックした後の対応は誰がする?
現場における、さまざまなチェック。
特に仕上工事に入ると、職種、工種が
躯体工事のときより、ぐんと増えるので、
一気にチェック項目が増えます。
担当社員や、中堅社員一人では
カバーしきれない、
もしくは、新人に仕事を
覚えてもらう意味もあって、
現場でのチェックを、
新人現場監督に一部まかせたりしますよね。
そのチェックに基づいて、さまざまな
対応・処置をするのは、
誰なんでしょうか?
チェックした新人現場監督も、
対応・処置までやるんでしょうか?
実際に、対応するのは、
その上司や、担当社員ですよね。
だから、その新人は、
チェックのみ、、、という場合が多いんです。
チェックを任せる上司は、
対応するのは自分なので、
そのチェックの目的を、
詳しくは説明しない場合が多いということです。
そうすると、
どういうことになるのか?
現象を記録することで終わる
チェックの目的がわからないと、
注力するポイントがわかりません。
どういうことが、不具合につながるとか、
この部分は最終的な見栄えに大きく影響するから、、とか、
そういう意識で見る、チェックすることが、
できません。
だから、見えている事実のみ、
現象のみを記録する、、
それしかできないわけです。
ただ、そこで必要な事実・現象を
捉えているか、、という問題も出てきます。
目に移っていても、認識せずに
見落とすこともあるってことです。
チェックの目的がわからないから。
当然、対応や処置を考えながら
チェックすることはありません。
ようするに、自分の頭で考えることなく、
単純作業として行ってしまうということです。
目的を教える重要性
今まで述べたことを、
逆に捉えれば、
チェックの目的を教える重要性が
わかります。
なぜそのチェックをするのか?
・進捗をチェックすることで、
次工程のタイミングを決定できる、、
・下地のチェックをすることで、
後のクレーム、不具合を無くせる、、
・寸法をチェックすることで、
資料の必要情報が得られる、、
実際はもっと複雑で、いろんな要素が
ありますが、
少なくともチェックの目的がわかれば、
見るべきポイントも鮮明になります。
必要のないところに時間をかけることも
無くなりますし、
逆に上司の欲しい情報を、
落とすことなく拾い上げることができます。
そして、一番大事なことは、
そのチェックする問題について、
これはちょっとまずそうだな、、とか、
これは早々に対処がいるんでは?、、とか
少しずつでも自分の頭を使って、
予測や、対応策を考えていくようになるというです。
そのためには、
目的を教えることに加え、その後の対応や処置についても
正しく教えていく必要がありますが、、、。
新人現場監督にチェックする目的を教える
ただ見たことの記録を付けさせるだけでは、
チェックではないし、
そのチェックを続けても
新人は成長できません。
それはただの作業であり、仕事では
ないからです。
目的を教えてこそ、その仕事、
つまりチェックするポイントも理解できるし、
チェックした後の流れについても、
自分の頭で考えていくようになるんです。
上司、先輩は、新人にチェックさせるということを
安易に捉えずに、
成長を促す、大切な機会と捉えて、
しっかり目的を教えてあげましょう!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて
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