こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。
今日はですね、
社内教育や社内講習をやるときに確認テストをすることがあると思うんですけども
そのときに「○×式のテストはやめよう」っていう話をしたいと思います。
社内というとですね、
新入社員や若手社員向けに研修をやる会社さんも多いと思うんですけども
その日の最後とか、あと研修の最後に確認で、
どれくらいみんなが理解したかテストとかをやることもあると思うんですけども
こういうときに○×式で判断するのはやめよう、ということについて3つの理由からお話ししたいと思います。
まず1つ目なんですけれども
○×式っていうことはですね、簡単に言うと勘で正解が出てしまうこともある。
っていうことなんですね。
ですので、
本当のところちょっと分かんない、
分かってないんだけど、空欄にしておくのがちょっと、
後から何か言われるんじゃないか、とりあえず埋めておけ。
ということで〇とか×をつけたら、たまたま当たっちゃったっていうことがあるとします。
っていうことになると、
実際は「分かってない」んだけども、
「分かっている」というふうに結果としては出てきてしまうので、
理解度を測るということを後から検証しようとしたときに
ちょっと信頼性が落ちるということでやめたほうがいいということです。
で、2つ目はですね
理解の度合いがよく判別できないということですね。○×式だと。
これどういうことかというと
〇か×かなので、0か100かっていうことになってしまうわけですよね。
例えば研修とか講師をした時に、どれくらい分かっているかというのは
そんな「完全に分かった」「全然分かんなかった」
という極端なことにはならないわけですよね。
なんとなくちょこっとだけ言葉覚えてるなぁとかね、
だいたい覚えてんだけど、んーちょっとここだけはイマイチ分からなかった、ということで
30%くらいの理解度の人もいれば、70、80%くらい分かってる人もいるわけです。
そういった講義全体としてのみんなの理解度っていうのが
ちょっとこう、もやっとしてよく分かんなくなっちゃうんですよね。
○×式だと。
で、これを記述式にすると、
僕の研修とかではそういう確認テストは全部記述式で書いてもらっているんですけど
そうするとですね、
例えばよく分からないながらも、ちょっと覚えている単語を二つ三つね書くとか、
よく分かっている人だと、ある程度の文章として答えを書くということで、
この人はあんだけやったけどもなかなか理解がまだできていないんだなーとか、
この人は割と1回ですんなり腑に落ちたというか、分かってもらえてるんだなーっていう、
そういう細かいニュアンスが分かるんですね。記述式で書いてもらうと。
でも○×式だとそういう細かいところが全く分からないということなので
そういうことでやらない方がいいよということですね。
で3つ目は
○×式のテストだと文章力が身につかないということです。
文章の記述ですね。
例えば建築の施工管理技士の資格試験があるんですけども、
これの二次試験なんかだと記述式のテストなわけです。
でそういう時にですね、やっぱり今、
自分で書くということはどんどん減っているので
いざ試験の時にですね、一夜漬けなんかでやったとしても
文章の構成力って一夜漬けで絶対つかないんですよね。
なので、たまたま普段やってた問題がパッと出ればもしかしたら書けるかも知れませんけど
ちょっとひねったりとか、見たことがないような問題だと
もう文章の構成が全くできないということになってしまいます。
でこれをですね、こういう社内の研修とかで記述の試験をやっていると最初は全然書けないんです。
けども、そこでですね、
講師の人とか先輩とか研修担当者の人が添削をしてですね
実際はここの文章はこういうふうに最後は締めないといけないとか、
こっちを前に持ってきてこっちを後ろに変えたほうが分かりやすい文章だとか、字の間違いとかね、
そういったことを赤ペンとかで添削していくということですね。
僕の講習とか研修の時も全部そのやり方でやってるんですけども
やっぱり新入社員の人とかのテストだと
添削した後はですね、赤ペンで真っ赤っかになっちゃいます。
でもそういうことをだんだん繰り返していくと少しずつですね、
自分で文章を書く力がついてくるということですよね。
なので、これを1ヶ月、2ヶ月、半年とやってると
全くやらない○×式だけでやってた時に比べるとはるかに文章力というのがつくし、
本当にね、自分ができているのかできてないのかっていうのが自分でもね、分かるようになります。
こういったことからも、やっぱり○×式のテストというのはあまり良くないよと。
で、こういう現場監督とか技術職の場合は
当然そういう技術力を身につけるために社内教育、研修をやるんですけども
実際、技術力っていうのが身についたかついてないかということは
正しい表現とか言葉でアウトプットできないと結局、周りの人にはですね、
この人は技術力がないっていう判断をされちゃうわけですよね。
たとえその人が理解はしているんだけど、うまくそれを外に出せないということであっても
やっぱり現場で全体をマネジメントする現場監督としては
マイナスになってしまうよっていうことです。
そういったことからも
社内教育とかね、研修で、もしテストをすることがあるんであれば
できる限り○×式をやめて記述式にしていった方がいいよ、ということですね。
○×式のテストというのは
例えば何千とか何万とかものすごい数の中からある程度一定数を選抜する時とかにはいいと思うんですけれども、
ある程度決まった人数の力を見るとか、力を向上させるっていうテストの場合は避けて
記述式にした方がいいかなと思います。
はい、今日の話はここまでとなります。
また別の機会にそういう添削の例なんかをお話ししたいと思います。
ありがとうございました。
またよろしくお願い致します。