こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。
今日はですね
「安全朝礼における危険ポイントの話し方について」
というお話をしたいと思います。
現場ではですね、毎日安全朝礼という形で
例えば現場監督からその日の伝達事項とか、職人さんの方から作業内容とか注意事項とか、
そういう発表をしていると思います。
その中で最後に現場監督からまとめとして、
その日の現場における安全に関することや危険ポイントについて話をすると思うんですけれども
そのときの話し方、例えば「外部足場の解体作業があって危険」ということを話すときに
「今日は北面で外部足場解体ですので注意してください」みたいな話し方をする時があります。
ただですね、このような言い方は全然効果が無いんですね。
なぜかというと、注意してくださいっていうのは人それぞれ捉え方が違っていて、
行動に制限が取れないんですよね。
例えば、ある職人さんには「注意しながらやってましたよ」とか
「注意してるんでここでちょっとやっててもいいでしょう」みたいな判断をされるということです。
これがですね、
現場の経験が長い職人さんであれば、だいたい工事の流れっていうのが分かっているので
足場の解体の時はこういうことをやってるなーとかいうのがイメージできるのでまだいいんですけども、
ある若い職人さんは昨日今日現場に入りました、とします。
建築現場というのがまだどういったものか全然わかってない、そういう人もいるわけですよね。
そういう人に対して「外部足場解体ですので注意してください」って言っても
「足場の解体?なんかブッ壊すんですか?」みたいな感じで、
何にどう意識を向けたらいいかというのは全然分かんないわけです。
![](https://archi-learning.com/wp-content/uploads/2023/02/d760b4fbefd2f8070b5ae73d098aae7d.jpg)
ではどういう風な言い方をするかというとですね、具体的に話すということです。
具体的というのは誰もが同じようなイメージを持てるような話し方をするということになります。
例えばですね、今の外部足場の解体について言うと、
「今日は北面で外部足場の解体作業があります」
まずこれはその日の状況を最初に言っているわけです。
その後に
「頭上から単菅パイプやクランプが落ちてくることがあります」
「直接当たったり跳ね返ったりすることがあります」
ここで具体的にどういったことが起こり得るのか、というのを簡単に話をしています。
でその後に
「ですので足場解体のエリアから10メートル以内には絶対に立ち入らないで下さい」とか
「カラーコーンと虎バーで区画されている内側には絶対に行かないでください。怪我をしてしまいますので」
というような言い方です。
最後に10メートル以内とか、虎バーとカラーコンで区画されているエリアには入らないようにということで、
具体的に「数字」とか誰が見てもわかるような「区画エリア」っていうのがあって、
そこには入るなって言ってるわけですよね。
最後に具体的な行動制限を言う。
その前に「そこに入ると怪我しちゃいますよ」という理由も言う。
ここまで話してようやく
「外部足場の解体のエリアに近づいてしまうと怪我をするかもしれないな」とか
「上から物が落ちてきて当たる」とか
「どっかに跳ね返って2m、3mぐらいのとこだと当たっちゃうかもしれないなあ」
というのがおぼろげにイメージできるということです。
ですので、最初に言ったような「足場解体中なので注意してください」
というようなことを言っただけでは、
全く危険のイメージは湧かないんで効果ないよっていうことですね。
![](https://archi-learning.com/wp-content/uploads/2023/02/9c19db71afbcf0a6c71f552347b959d5.jpg)
「現場で大事なことを伝える」
特に、安全や危険なについてというのが多いと思うんですけれども
そういうことを多くの人に伝えてある程度わかってもらうためには、
具体的にイメージできるような話し方をしないといけないっていうことです。
はい!今日の話は以上となります。
現場で活かしてもらえるとありがたいと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。