講習の落とし穴!蛍光ペンでラインを引いても効果なし!?

若手現場監督育成支援アーキラーニング
こんにちは!

新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。

 

あれ?と思うかどうか・・・
先日書店で買い物したときのことです。

5,032円だったので、10,032円を
カルトン(釣銭トレー)に置いたんです。

そしたら、
「10,031円お預かりします」というんですね。

そんなのお釣りが4,999円になっちゃうから
するわけないですよね。

見ると1円玉が重なって1枚見えなかったわけです。

研修生の方だったんですが、
あれ?お釣り細かくなるけど・・と思って
置かれたお金を確認するとか、客に確認するとか、

そういう発想に至らなかったんです。

これを、
普通は気づくだろ!で済ましてしまうか、
あれ?と思わない人もいる・・と認識するか、

指導や教育では、違いがでてくるなーと
感じましたね。

 

はい!長くなってしまいましたが、
今回は、育成その他テーマです。

講習や研修でありがちな、
気をつけたいポイントについて書きます。

題して、

講習の落とし穴!蛍光ペンでラインを引いても効果なし!?

です。

蛍光ペンや赤ペンで、
重要なところに線を引いておけ・・

よく講師の方は言われますが、
その行為自体に効果はありません!

なぜなら、

その作業には、
記憶に引っかかる要素がない!

からです。

なので、
調子乗ってラインばっかり引いてると、

まったく頭に入ってないのに、
勉強した満足感だけが残ってしまうんです!

では、どうするのか?

それは、
他の感覚器官も動員する!
ということです。

うーん、よくわかりません・・・ですよね。

詳しく書いていきますね。

 

なぜ、重要な箇所にラインを引くのか

蛍光ペンなり、赤ペンで、
重要な文などに線を引かせる。

なぜそういうことをするのか?

ちょっと考えてみてください。



答えは、
「目立たせる」ためですよね。

たくさんの文章の中に、埋もれさせないため、
見つけやすくするため、

鮮やかな色で、アクセントを
つけるわけですね。

資料や、テキストの文言ぜんぶ覚えられるなら、

そんなこと必要ないんでしょうけど、

まぁ、無理だしムダですよね。

だから、他は忘れても、
ココだけは覚えておいて!

という部分を抽出して、
ラインなりマーカーでなぞることで、

区分してるわけです。

なので、ラインを引く、その目的は
間違ってないんです。

問題は、
ラインを引く、その行為自体が、
記憶と結びついているのか?

ということです。

 

ラインを引くと覚えられるのか?

講師が説明して、「重要だからラインを引いて」
と指示して、学習者はラインを引く。

または、
学習者が、自分なりに重要だと
思う箇所があるので、自主的にラインを引く。

言われて引く、自分で引く、
どちらかですね。

いずれの場合も、ラインを引いて、
結果、覚えられるのでしょうか?

いえ、
ラインを引く、その行為だけでは、
覚えられません。

それは、みんなわかってると思います。

後で見直すときに、
重要なところをすぐに見つけるためだけに
引くんですね。

それがわかってるなら、
まだいいんですが、

ラインを引くことで満足して、
そこで終わってしまえば、

その講義や研修は、
ほとんど効果がなかったことに
なってしまうんです。

 

ラインを引いた、その先が重要

極端な話、
無意識にでもラインって引けます

手を左から右へ、
上から下へ、

動かすだけなので。

もしかしたらそこにラインを引いたことすら、
記憶から抜け落ちてるかもしれないんです。

では、どうすればよいのか・・・
ということですが、

最初に書いたように、
いろんな感覚器官を動員するのが
いいんです。

例えば、
・蛍光ペンでラインを引く
・声に出して読み上げる
・書き写す
・ジーっと見て記憶して、
 見ずに書き出す

などです。

声に出す・・というのは、
なかなかやらないです。

でも講義なんかでも、
復唱させたりすれば、

ただライン引くより、
数倍記憶に残りやすくなります。

最低でも、
書く!

これは必要です。

書きながら、ブツブツ読んで
いくのもいいですね。

とにかく、
視覚、聴覚、手を動かす、発声
など、いろんな感覚器官に
関連付けるわけです。

あとは、それを繰り返す。

私も、一級建築士の勉強の時は、
とにかく書いて書きまくりました。

そうすると、だんだん覚えられる量が
増えていくんですねー。

 

講習の落とし穴!蛍光ペンでラインを引いても効果なし

講師が言うままに、
テキストにラインを引く。

見返すと、黄色やら赤やらで、
あちこち線が引いてあって、

すごく勉強した気分になります。

でも、そこで終わってしまえば、
まったく記憶には残りません。

なぜなら、ラインを引くのは、
意識せずにできる作業だからです。

記憶に引っ掛かる要素が、
まったくないんですね。

効果的に記憶に定着させるには、
ラインを引いた、その先が重要です。

文章を見て読み、
声に出して読み、
手を動かして書く。
それを繰り返す。

多くの感覚器官を動員して、
記憶への引っ掛かりを多くする。

それが記憶のために必要なんですね。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

 

 

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