若手との時間感覚のズレが、大きな問題を引き起こす!

 

時間感覚のズレが引き起こす問題


こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究しています。

 

前回の更新から間が空いてしまいましたが、
またこまめに記事をあげていきたいと思います。

さて、今回の話は、
「時間」についてです。

すっごく広いテーマですけど、
その中でも時間感覚のズレについて書いていきますね。

若手との時間感覚のズレは、大きな問題を引き起こす!

先輩や上司が、部下を指導するにあたって、
いくつも大事なポイントがあるんです。

その中でも、時間感覚を共有しておく・・・
これが非常に重要なんですね。

もし時間感覚がズレたまま、
仕事を続けていたら・・・

コミュニケーションは成立せず、
最悪若手が辞めてしまうこともあり得るんです!

なぜそんな大事に?
くわしく解説していきますね。

 

時間の長さ自体は、誰にとっても同じ

時間の感覚って、どういうことでしょうか?

時間の長さで、まず考えてみます。
1時間という時間。

これは誰にとっても1時間、60分ですよね。

例えば、
この料理を作るのに1時間かかる、
今、3時だから、1時間後の4時にまたここで集合・・

だれにとっても、同じ意味で伝わります。

つまり、時間そのものは単なる数値であり、
変わることのない絶対的な量であるわけです。

問題なのは、感覚なんです。
もっと言うと、数字で表現されない時間に対する感覚ということです。

 

感覚は人それぞれ違う

数字で表現されない時間・・・
例えば、

「すぐに」「急いで」「早めに」などなど
けっこう日常使ってる表現です。

すぐに取り掛かってくれ」
急いでコピーして」
早めに仕上げてくれ」

こんな風に指示してませんか?

指示された方は、なんとなくニュアンスを
感じ取って自分なりに、
すぐに、急いで、早めに行います。

でも、
「すぐに」って、どれくらいなんでしょうか?

言われた直後?
5分以内?
10分以内?

「急ぐ」って、どの程度でしょうか?

いつもの10%増し?
止まってる間もないほど?
最後まで走ってやること?

「早めに」っていつまで?

1時間以内?
今日中?
3日以内ならOK?

もういろんな解釈がありますよね。
だって数値で表されてないから。

そうこうするうちに、
上司は言ってきます。

「もうあれできた?」
「え?まだ?」
「急いでって言ったじゃないか!」

はぁ?ですよね。

この現象はごく普通に、
あちこちで起こってます。

なぜこんなことが起こるのか?

それは、
時間に対する感覚が違っている
正確に言うと、

数値化されてない時間的な表現に対する、
人それぞれの感覚、尺度が違うから・・・

ですね。

さらに問題なのは、
同じ人でも、問題や状況によって、
感覚もいろいろ変わるってことです。

例えば、
A.備品のボールペンがなくなりそうだから、
「すぐに」注文してくれ。

B.お客様からクレームの電話が入った。
「すぐに」対応してくれ。

AとBでは、緊急度がまったく違いますよね。
当然、「すぐに」の尺度も変わってます。

指示を出す側でもいろいろ変わってしまう
時間感覚を、

指示される側が、誤差のないニュアンスを
つかんでこなしていく・・・

それは無理なんです。

感覚が合わなくて当然なんです。

じゃあ、どうするのか?

 

時間感覚のズレのチューニングが大事

解決するには、
お互いの時間間隔のズレを合わせること

つまりチューニングが必要なんです。

「すぐに取り掛かってくれ」
「今、別の急ぎの案件やってるんですが、
 それよりも重要でしょうか?」

「そうだな、5日後にはお客様に提出したいので、
 3日以内に下書きを完成させてくれればいい」
「それでしたら、今日の午後からとりかかります」
「よろしく頼む」

最低これくらいのスケジュール感のすり合わせが
最初にできれば、

え?今日中だったんですか?まいったなぁ・・・
なんて事態にはなりません。

 

まとめ:時間感覚のズレは大きな問題を引き起こす

時間そのものは、誰にとっても
共通の長さ、量です。

違うのは、時間を表現するコトバに
対する感覚です。

「すぐに」「急いで」「早めに」

これらは指示によく使われますが、
まったく指示になってないんです。

先輩・上司と新人・若手のあいだで、
指示がなされるときに、

この「時間感覚のズレ」を
チューニングしておかないと、

期待された結果にたどり着けません。

そして、時間感覚のズレは、
コミュニケーションのズレを引き起こし、

お互いの関係性は、どんどん悪化してしまうんです。

そうならないためにも、
特に指示を出す上司・先輩側は、

正確に時間感覚が伝わっているか、
その場での確認が必要なんですね。

今回も読んでいただき、
ありがとうございました。

アーキラーニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

 

 

 

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