若手現場監督の育成支援を通じて建設業の未来を切り開きます

新人・若手現場監督に教えたいコミュニケーションスキル!

藤原 眞哉
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新人・若手現場監督に教えたいコミュニケーションスキル
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藤原 眞哉
新人・若手現場監督育成支援 アーキラーニング合同会社 代表 現場監督として20年以上のキャリアを積む。 新人・若手の成長には早期の基礎教育が必要不可欠という信念のもと、 世界一わかりやすい基礎講座を目指している。

新入社員や若手の現場監督にとって、
建築の知識や経験そのものが不足しているという不安より、
もっと頭を悩ませる問題があります。

経営者や管理職であるなら、それが何か理解していないとまずいです。
それがなにかわかりますか?

はい、他人との関り、コミュニケーションですよね。
コミュニケーションって今まで生きてきたから
普通に身についていると思ってしまいますが、
人によって得手不得手はあります。

現場でうまくコミュニケーションをとれず、
精神的に参ってしまう前に、彼ら新人・若手の現場監督たちに
現場独自のコミュニケーションスキルを教える必要があるんです。

こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。

新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。

山にこもって自分ひとりだけで仕事している・・・
そんな人ならコミュニケーションスキルは不要でしょうが、
建築現場では数十人、数百人の人間が協働して建物を造っていきます。
そこには必ず他人との関わりがありますよね。

ということは、
苦手であろうが嫌であろうが、
否が応(いやがおう)でも他人とコミュニケーションを
とる必要がある
んですね。

では、
あなたが部下である新人現場監督たちに、
現場におけるコミュニケーションを教える場合、
どのように教えてますか?

コミュニケーションなんて自然に身に付くものだから、
特になにも・・・
という経営者、上司が多いと思います。

まぁふつうはそうですよね。

コミュニケーションスキルなんておおげさに
捉えなくても、人とのかかわり方なんて、
人間社会で生活していれば、
最低限身についているだろう・・・と考えます。

でもですね、
今の新人・若手は、直接的な対面コミュニケーション
の割合が減ってきてるんです。
世の中を見れば肌で感じますよね。

携帯、スマホがなかった時代とは
違うんです。直接話すよりLINEなんですよ。

とは言っても、
建築現場では相手と対面しないわけにはいかない。
直接的なやりとりに慣れていない、うまいやり方を知らない
新人・若手には、対面というのは大変なストレスです

少しでも苦手なコミュニケーションの手助けとなる
やり方を教えてあげないと、後々大変なことになります。

職人さんたちと話すことが苦痛になり、
どうしようもなくなって・・・やめてしまう。
新人・若手現場監督にそんな道を歩ませないために、
効果的な方法を教えないといけない。

その方法とは
コミュニケーションを絞る!
ということです。

???ですよね。
では、詳しく説明していきますね。

コミュニケーションとは


そもそもコミュニケーションてどういうことでしょう。

一般的には、情報の伝達、連絡であり、
さらに意思の疎通、心の通い合い・・・と、
機械的な情報のやりとりから、
深い精神的な絡み合いまで含みます。

いろいろややこしいですが、これらのやりとりを通じて
何を達成したいかというと、
「人を理解する」「人に理解してもらう」
結局このふたつの基本に行きつくんです。

ただ多くの人は、この基本からズレたところで
悩んでることが多い
んですね。
その悩みの原因をちょっと見ていきます。

コミュニケーションが苦手な理由

なぜコミュニケーションが苦手だと感じてしまうのか?
その理由について考えます。

いろいろな研究や考察で言われるのは、
・漠然と自信がない
・空気が読めない
・話が続かない
・理路整然と話せない・・・

これらの理由により、苦手に思ってしまうということです。

これらのマイナス点を逆に考えると、
以下のようになります。

自信たっぷりと、流れるように、
場の雰囲気を読みながら話題を選び、
相手を気分よくさせながらかっこよく会話できる。
=コミュニケーション巧者

という図式が成り立つ。
しかし自分はそのようにできないから、
コミュニケーションが苦手なんだ・・・
と感じてしまう
わけですね。

でもそんなテレビの司会者みたいに話せる人って
現実にどれだけいるんだ!って思いますよね。

総務省の調べでは、
コミュニケーションを苦手と感じる人の割合は、
なんと70%!

3人いれば2人はコミュニケーションが苦手と
思ってるんです。

そう、自分だけではないんです。
第1ステップとして、
コミュニケーションが苦手というのは
ごくごくふつうである、スタンダードである、
と認識することが、まずは必要
です。

ただ、コミュニケーションが苦手なのが
ふつうのことだと認識したところで、
解決になってませんよね。

そこで第2ステップです。
建築現場におけるコミュニケーションは
一般的なコミュニケーションと分けて考える
んです。

建築現場におけるコミュニケーションとは?

建築現場においても、さきに述べたような
一般的なコミュニケーション、つまり
人との通い合いは大切です。
でも建築現場で仕事を回していくうえで、
コミュニケーションの中でも特に重要な部分ががあるんです。

それは、
「交渉(こうしょう)、折衝(せっしょう)」です。

建築現場で他人とのやり取りといえば、
この「交渉・折衝」が大半を占めます
もっとかんたんなコトバで言い換えるなら、
「頼み事をする、頼み事をされる」
ってことですね。

毎日現場のあちこちで、頼み事、頼まれ事が
飛び交っています。
職人さん同士の場合もあれば、
現場監督から職人さんの場合あります。

そこでは「やる、やらない」という、
単純だけれど奥の深い攻防

繰り返されてるわけです。

そのような駆け引き、押し問答が繰り返される状況の中で、
新人・若手の現場監督が何の事前対策もなしに、
うまく捌ける(さばける)んでしょうか?

ムリ!
ですよね。交渉・折衝の嵐に巻き込まれて、
はじき出されて終わり・・・です。

新人現場監督から職人さんに対して難しいのは、
「頼みごとをする」場合ですよね。

ベテラン監督であれば、指示という形でやることが、
新人・若手現場監督の場合は、頼み事という形に
変換されるわけです。

頼み事をするときの技術

もともとコミュニケーションが苦手なので、
何の策もなしにただお願いしても、交渉は成功しません。

ここで、
経験を積めば自然にできるようになるとか、
とにかく相手が「うん」と言うまで押せばいい

などという先輩もいるでしょうが、
まったくアドバイスになっていませんよね。

できないこと、苦手なことができるようになるためには、
しかるべき方法、ノウハウやテクニックが必要であり、
新人・若手がその方法を知らないなら、経営者・上司が
教えないといけないんです。

教えたことが身に付く付かないというのは、
また別の話です。
まずはしっかりと理屈を教えることが大事です。

で、そのやり方ですが、
簡単に言うと、
「何を話すか」よりも「どう話すか」に着目するんです。

いや、話の内容が大事だろ・・といわれそうですが、
ここで話すべき(頼むべき)内容は、建築現場での
業務上のちょっとした指示です。

例えば、〇〇を先に終わらせてほしいとか、
ここの資材をあそこに△△までに移動してほしいとか、

「そんなのそのまま言えばいいだけじゃないか」
とベテランは思いますが、新人にとっては
それすらもなかなか聞いてもらえないわけなんです。
それを踏まえたうえでの話です。

事実→表現→提案→結果+(感謝)
という流れで話します。
こんな感じです↓

新人監督:すいません、ここの型枠内に
     電気屋さんにボックス入れてもらわないと
     欠陥住宅になるんです。
     申し訳ないんですが、
     型枠で塞ぐのを半日待ってもらえますか?
型枠大工:いやいや、半日も待ってられないよ!
     もっと早くやってもらわないと。
     1時間でやってよ。
新人監督:わかりました。できるだけ早くやってもらいますね。
     助かりました。ありがとう。

ふつうの会話のようですが、
流れに沿って話してるんです。

事実:ボックスを入れないと欠陥住宅になる
表現:申し訳ないんですが
提案:半日塞ぐのを待って
結果:待ってもらって助かった
感謝:ありがとう

内容的に同じことを、流れに沿わず
要求すると、以下のようになります。

新人監督:ここに電気のボックス入れないと
     まずいんで、型枠塞がないでください。
型枠大工:いやいや、急に言ってきてもだめだめ!
     俺も急いでるんだから。

頼む(指示する)内容は同じでも、
結果はまったく違ったものとなります。
新人監督と型枠大工さんの、以降の関係性も
だいぶ変わりますよね。

これはへりくだってるわけじゃないんです。
大事なことは、相手への配慮です。
自分の要求を通すことだけ考えるんじゃなくて、
相手の状況もちゃんとわかってますよ、
という配慮がスムーズな流れにつながるんですね。

これらをまとめると、
コミュニケーションが苦手なら
以下の点に注意して依頼すること
です。

① 事実・目的をシンプルに話す
② 相手に配慮したコトバ
堂々と依頼を伝える
感謝を述べる
⑤ ダメでも引きずらない

特に④⑤は重要です。
ありがとう、助かります、の一言で。
相手の気持ちも良くなります。

また、依頼がダメだったとしても、
何か別の方法を考えればいいんです。

相手が断ったからといって、依頼者の人格を否定した
わけではないんです。
ここを気持ちの上でごっちゃにしないように
ていねいに教えるべきですね。

まとめ

新人・若手現場監督が、
建築現場でのコミュニケーションを負担に感じ、
やめてしまわないようにする

そのために、建築現場特有のコミュニケーションである、
「交渉・折衝」つまり「頼み事、頼まれ事」への対処方法を、
経営者、上司はめんどうくさがらずに教えることが大切
ということ!。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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新人・若手現場監督の教育・育成を通じて、
建設業の未来を切り開きます。

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藤原 眞哉
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