その作業の目的は?何のためにやっているのかまで教えていますか?【現場力UPの指導法】

こんにちは!

アーキラーニングの藤原です。

新人に仕事を教えること、ありますよね。

ところがやらせてみると、トンチンカンな判断で仕事を進めていて、オイッ!!ってなることありませんか?

そんなことにならないよう、
今日は、何かを教える時はその「目的」まで教えようというお話をしたいと思います。

これはですね、
何かを教えるときは
内容や手順だけでなく「目的」まで教えようということです。

例として、山留工事について教える場合で話をしましょう。

新人に山留工事について教えました。
一連の作業手順については説明しましたが、
山留工事をする目的までは説明しませんでした。

そこで「山留工事の目的って何だと思う?」と聞いてみます。
すると「土が崩れないようにすること」みたいな答えが返ってくるんです。

う~ん、微妙。。。って感じの答えです。

山留は掘削面の地盤、地山の崩壊防止の為に行うものなので、
言っていること自体は間違ってないんです。
ですが、土が崩れないというのは山留の‶内容″に過ぎません。
山留工事をするとどうなるか → 土が崩れなくなる という現象を言っているだけなんです。

この新人は目的を説明されなかったために、
工事に対する理解が浅いというか表層的になってしまっているんです。

では、目的とは何でしょうか?

それは「土が崩れた場合のデメリット(不都合な出来事)を防ぐことです。

デメリットとは、
対外的には「隣の家が傾く・壊れる」「前面道路が陥没する・崩れる」といったこと、
現場内的には「崩れた土の除去作業」「作業員が埋まってしまう」といったことです。

建物や道路の損壊、歩行者や隣家住人の怪我なんてことはもちろんあってはいけないし、
土の除去作業なんかで余計な時間やコストがかかることは避けたい。
作業員が土に埋まってしまうなんて事故は起こすわけにはいかない。

こういったデメリットを防ぎたい、避けたいという要求や願望。

そこに「目的」があるんです!

山留の目的というのは、単に土が崩れないという現象のことではなくて、
様々なデメリットを防止することなんです。

この目的をしっかり理解していれば現場でも応用が効きます

隣家に被害が及ばないようにする、
道路が崩れないようにする、
人が生き埋めになるといった災害を防止する。

目的が分かっていれば、
それに対する手段もいろいろとバリエーションが効いてくるわけです。

大事なこと(目的)は何か?

それが分かっていると、
これは優先しないといけないけれど、これは省いてもいいっていう判断ができるんです。

これが単に土が崩れないようにすることが目的だと思っていると、
大切なことを見落としてしまうということです。

オイッ!!そうじゃないだろう!とツッコミたくなるような
トンチンカンな仕事の原因もここにあるんです。

目的をしっかり理解できないままやっているとそうなります。

目的を理解してもらう。

ここを教える側も十分に考えて話をすると、
工事に対する理解が深まり現場力もUPするのではないかと思います。

今回は
「何かを教えるときは目的まで教えよう!」
という話でした。

最後までご覧いただきありがとうございます。

アーキラーニングは新人・若手現場監督を育成する事業を行っています。

次回も皆様のお役に立つ話をしたいと思います。

ご期待ください。ではまた!

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