こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
「大変な仕事だと思っても、
まずはとりかかってしまいなさい。
仕事に手を付けた、それで半分の仕事は
終わったようなものです。」
アウソニウス 4世紀のローマの詩人
大変、量が多い、難しい、、、時間が
かかってしまうものこそ、
なかなか着手できなかったりしますよね。
準備に時間をかけたり、精神統一したり、、
でもどれだけ準備したって、
完ぺきな態勢にはなりません。
とにかく始めたもん勝ちです。
あとは、なんとかなる、、。
と思います。
さて、今回は育成テーマです。
新人への指導や育成で大事なことって
なんでしょうか?
丁寧に教える、、
繰り返し教える、、
定期的に教える、、
はい、どれも大事です。
でも、これらの要素は何のためかを
考えたとき、ひとつの答えが出てきます。
それは、
新人現場監督の育成で最も大事なポイントは、理解できているかどうか!
なんか当たり前すぎるように
感じますね。
でも意外とこの基本を
落としてることが多いんです。
せっかく指導・教育しても
その内容を理解していなかったら、、、
新人の成長意欲は、どんどん落ちていく!
わけです。
なぜなら、
自分は能力が低いと刷り込んでしまうから!
です。
では詳しく書いていきますね。
すべては理解させるため
最初に聞いた、指導、育成で大事なこと、
丁寧に教える、、
繰り返し教える、、
定期的に教える、、、
これらは、いずれも理解してもらうための
方法や手法なんですね。
なぜ丁寧に教えるのか?
内容をはしょったり、受け手を無視した
スピードで話したりと、丁寧でない指導は、
理解を妨げるからですよね。
繰り返し教えるのは、
一回教えただけでは、意味が理解できなかったり
忘れたりするからです。
定期的に教えるのは、
教えたことを復習したり、
理解度の確認をしたりするからです。
つまり、
原則として、理解してもらう、
ということがあるんです。
受け手が理解しない指導や、育成は、
ただの教える側の演説に過ぎないってことです。
その言葉、教材で理解できてますか?
受け手目線になって、
理解できているかどうか考えたら、
教える時の、その「言葉」は理解されているのか?
教えるときの資料である、
その「教材」は、理解されているのか?
そういうことに意識が向かいます。
今までだったら、
教えて理解できないのは、
受け手の情熱が足りないから、、、とか、
集中力がないから、、、とか、
反復してないから、、、など、
受け手の能力に焦点が
あてられていました。
でも、理解できるレベルに
言葉や教材がなっていなかったら、
いくら情熱があろうと、
いくら集中しようと、
いくら反復しようと、
ザルに水を流すように、
全然身に付きませんよね。
教え手側が、ノルマをこなすように、
これだけの分量を今日教えなければ、、
という意識でやっていては、
いつまでたっても効果的な育成はできません。
この「言葉」は、難しくないだろうか?
この「資料」の意味することはわかってるだろうか?
ひとつひとつ「理解できる」ことに
向かっているか、検証することが大事です。
それには、受け手の意見が必要になります。
「ここまでわかった?」
このような質問を投げかけるだけでは、
本音は出てきません。
一部だけでも、代わりに説明させてみる、
簡単な理解度テストをやってみる。
たいそうなものでなくていいんです。
それよりも、その場その時の
早い確認が大事です。
それによって、内容をどんどん
ブラッシュアップできるからです。
理解できない指導の弊害
教える側、受ける側の
コミュニケーションがうまくいかず、
理解できない指導・育成が続いていくと、
教えてもらう側は、こんな心理になります。
「なんでわからないんだろう?
自分は、レベルが低いんだろうか?」
「これが普通のレベルなら、
ついていけないかも、、、」
自分に合ったレベルの教育でないにも
かかわらず、責任が自分にある、、、
自分の能力が低いので、教えられたことが
理解できないんだ、、、
そういう認識を、自ら刷り込んで
しまいます。
そうすると、最初は高かった成長意欲が
どんどん落ちてしまうことになります。
新人現場監督の育成で最も大切なポイントは、理解できているかどうか
まだまだ経験、知識が不足している
新人現場監督。
彼らにしっかり理解してもらうためには、
教える側の「言葉」「教材」の内容を、
理解できるように、分解したり、変換したり、
組み直したりする必要があります。
理解できない指導・育成は、
自身の能力が低いという刷り込みを招き、
その結果、
成長意欲の減退をまねくからです。
新人現場監督への育成で大切なのは、
一方的な知識・ノウハウの発信ではなく、
いかに理解してもらうか、、ということです。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
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