こんにちは!
アーキラーニングの藤原です。
今日も建設工事の新人現場監督向けに語っていきたいと思います!
今回は「1日1回は現場の外を巡視しよう」という話です。
朝礼後、職人さんとちょっと話をして、
そのあとぐるっと現場巡視することをルーティーンにしている方も多いと思います。
所長なんかは現場の「中」だけじゃなくて「外」
仮囲いの外側を見て回ることもルーティンにしていたりしますよね。
これ、新人監督はもちろん中堅の監督もあまりやってないんですが、今後はやってほしい。
その3つの理由を説明していきます。
理由1:近隣トラブル防止
1つ目は近隣トラブル防止です。
これはなにかというと
「近隣に迷惑をかけていることはないか」に気づく機会を作るということです。
例えば、こちらが気づかぬうちに現場のゴミが隣家に落ちてしまったとします。
気づいた隣家の方が「ゴミを取ってほしい」と言いに来てくれて、すぐに対応できれば問題ありません。
ところが、そうとは限らないんです。
イライラしながら「向こうから掃除しに来るだろう」とずっと待っていたりすることがあるんです。
ここで現場の外を見回ってなければどうなるでしょうか?
いつまでたっても監督は隣家の状況に気づかない。
隣家の方は「ぜんぜん掃除しに来てくれない」とますます不満が募る。
そして我慢しきれなくなって現場に言いに来た時には相当頭にきている、ということになってしまいます。
「いつまでゴミをほったらかしにしてるんだ!!」ということです。
この場合は対応がまずいと大きなトラブルになってしまいます。
しかし、1日1回外を見回っていれば気づく可能性は格段に高まります。
隣家の方も不満を溜め込む前に通りかかった監督に声をかけてくれるかもしれない。
この場合は「すみません。ゴミを取らせていただけますか?」で5分10分で対応できますよね。
こうした日々の見回りがトラブルの芽を摘み、近隣トラブルを防止することになるのです。
理由2:会社のイメージを守るため
2つ目は会社のイメージを守るためです。
どういうこと?って思いますよね。
仮囲いを美しく保つことが、会社のイメージを守ることになる。ということなんです。
仮囲いは外から現場を見た時に一番目につくところです。
そんな仮囲いの万能板がへこんでいるとか、汚れているとか、すごく錆びてるとか、
足もとから現場の木が飛び出しているとか、足場のメッシュシートの紐がほどけて外に出てるとか、
そういうことがあると、すごくだらしないイメージを与えてしまうんです。
現場の周りの道って、通勤や通学でけっこう人が通りますよね。
現場を見たときに仮囲いがそんな状態だと、やっぱり良いイメージは持てない。
「この会社、挨拶はしてくれるけどずさんだなぁ。工事はきちんとしてるのかなぁ」
とマイナスイメージを持たれてしまいます。
しかし、1日1回現場を外から見るようにすれば、仮囲いの不具合に気づくことができます。
万能板が傷んでいれば取り換えるとか、現場からはみ出しているものがあれば中に押し込むとか、
ゴミが落ちていれば拾うとか、そういった小さな気づきと是正によって最低限の美観を守れるわけです。
それが「きちんと管理されたしっかりした会社だな」というプラスイメージに繋がり、
会社のイメージを守ることになるのです。
理由3:現場を見る視点を変えるため
3つ目は現場を見る視点を変えるためです。
というのは、現場を見る視点を変えることで見えてくるものがあるからです。
現場を見る視点を変えるというのは、
道路の反対側に渡ったり少し離れたところから現場を見るということです。
ぐるっと裏側の方まで回って見るということです。
そうすると足場シートの紐が外れて角がめくれているとか、
足場からパイプが1mくらい 飛び出しているとか、
少し離れて見ないと分からないことってけっこうあるんです。
そして気づいた箇所はすぐ直す。
そうすれば綺麗で安全な現場に一歩近づきます。
違う視点で現場を見ることは、現場の安全や品質の向上と無関係ではないんです。
さらに、現場を中だけじゃなく外からも見ると、現場を見る視点が増えるので、
現場に対する意識や考え方が広がり深まります。
以上、3つの理由を説明してきました。
1日10分のルーティーンを加えるだけで、1ランク上の現場管理ができる。
現場の外の巡視、今までやってなかった方はこれからぜひやってみてください。
今回は「1日1回は現場の外を巡視しよう」という話でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
アーキラーニングは新人・若手現場監督を育成する事業を行っています。
次回も皆様のお役に立つ話をしたいと思います。
ご期待ください。ではまた!