アーキラーニングの藤原です。
新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。
今回は、中小建設会社で失敗しがちな
社内での取り組みについてです。
中小建設会社で、社内勉強会を
開催することがよくありますよね。
最初は出席者も多く、活気あふれる勉強会なのに・・・
参加人数も徐々に減り、
開催要望の声もあがらなくなる・・・
そして、いつしか社内勉強会が
まったく開催されなくなって終わってしまう。
社内勉強会が尻すぼみな結果に終わるのは、
あるポイントに注意していないからなんです。
そのポイントは3つ!
もしあなたが、
過去に社内勉強会を企画して失敗したことがあるなら、
よーく思い返してみてください。
気づきましたか?
それは、
1.不定期開催である
2.思いつきのテーマである
3.一方的な講義である
ということです。
この3つに当てはまっていませんか?
間違ったやり方で社内勉強会を始めても、
効果の出ない勉強会になってしまいます。
今回は、3つのポイントのうちの
「不定期開催」について取り上げます。
中小建設会社の社内勉強会が
不定期開催だと失敗する3つの理由と、
解決策についてくわしく解説していきますね。
社内勉強会が始まるキッカケ
中小建設会社の経営者や管理者は、
会社として何かやらないといけない・・・
という漠然とした危機感をつねに持ってますよね。
で、ある時、ふと社内勉強会を思い立つわけです。
なにかニュースで見たのか、
雑誌の記事で読んだのか、
同業者との会話のなかでヒントを得たのか、
とにかく何かに触発されたんですね。、
「今のままじゃいかんよなー、
うちの社員、もっと底上げしないとな・・・
どうする?・・・
よし!社内勉強会だ!」
で、来月のいついつに仕事終わってから
社内で勉強会やるぞーとなるわけです。
そこに気が付いたことは素晴らしいです。
そして即実行に移し、社内勉強会を開催するのも
非常に素晴らしい!
でも、
なぜか続かない・・・となるんです。
社内勉強会が不定期開催だと失敗する理由 その1:予定がたたない
不定期開催のダメな点ひとつめですが、、
まず、参加者の予定がたたないことです。
思い立ったが吉日とばかりに、
予定を急きょ組み始めます。
どこかスケジュールの空いた日を見つけて
勉強会の予定を組み込むわけです。
それも2カ月3か月先じゃなくて、
せいぜい半月先から1カ月先くらいで予定します。
なんせ、思い立った社内勉強会を
少しでも早くやりたいわけです、経営者は。
それ以上開催日が先になると、
沸き上がったイベント熱が冷めてしまうからです。
しかしですね、急に決めた勉強会の予定に対して、
それまでまったく勉強会の情報がなかったので、
(急きょ経営者が思い立ったんですから当然ですが)
誰もスケジュール合わせてません。
「えーっと、その日・・・
だめだ、打合せが・・・」
「うーん、とりあえず何もないけど、
何だかめんどうだな・・」
どちらかというと、あまり積極的に
予定を組み込もうとはなりません。
とくに予定があったわけでなくても、
仕事が終わった後の時間に、
会社に拘束される予定を入れるのは、
なんだか損したような心持になるんですね。。
これは、割り込まされたと感じるからです。
自分の意志ではなくて、会社に強引に
ねじ込まされたような気がするんですね。
同じ内容でも、半年前にわかっていたら
どうでしょうか?
それほどいやな気持を持たずに
予定を組み込みませんか?
結局、会社に振り回されたという感覚を持ってしまうので、
ちょっとめんどうに思うわけなんです。
社内勉強会が不定期開催だと失敗する理由 その2:優先度が低くなる
不定期に開催される社内勉強会は、
優先度が低くなります。
他の定期的な行事のほうが、優先度が
高く設定されます。
なぜか?
ちょっと考えればわかりますよね。
かなり前からわかっている定期的な予定を、
くつがえしてまで突発的な予定をいれるって・・・
相当のめんどくささです。
よっぽどの理由がなければ、突発的なイベントは
あとに回しますよね。
しかもそれが社内勉強会という、
あまりワクワクしなくて、
参加を本人の意思にゆだねているイベントであるなら。
後回しにされるのは、
当然なんです。
社内勉強会が不定期開催だと失敗する理由 その3:成長感を感じられない
社内勉強会が不定期開催だと、
社員はその勉強会で成長した!と感じることができません。
なぜなら、勉強したことが点のままで、
線としてつながっていかないからなんです。
例えば、
今月は鉄筋工事について、1回勉強会をやった。
次は2か月後で、内装について勉強会やった。
その次はまた2カ月後で、その時は仮設についてやった。
どうですか?
まあテーマをそろえたとしても、
間隔が開きすぎて、前の勉強忘れてますよね。
勉強って、積み上げていくものなのに、
不定期開催だと、前に積んだものどこやったっけ?
という状態になってしまうんです。
勉強会をしたその時は、そこそこ満足したとしても、
後から見てみると、結局全然身についていない、
成長した感がまったくない!という驚きの結末に
なってしまいます。
まとめ:役立つ社内勉強会にするためには?
では、役立つ社内勉強会とするために
どうするのか?ということですね。
勉強して身につけて成長するためには、
コツコツ地道な継続が絶対に必要です。
社内勉強会を不定期でやるということは、
「コツコツやる」の真逆なんですね。
満足するのはその時だけ。
へたしたら、満足してるのは、
勉強会の開催を思い立った経営者だけかも・・・
そんなばかげた結果に終わらないように、
するためには、
社内勉強会を開催すると決めたら、
まず最低半年分の開催スケジュールを決める。
そして最低3か月前には社員に周知して、
勉強会を各自の予定に組み込ませることが必要です。
社員がスケジュール管理するときに、
まず社内勉強会を確保し、その他のイベントは
それ以外で設定するようなシステムにする。
これがまずは基本です。
社内勉強会ありき!の状態に
持っていくことが重要なんです。
そこに勉強会のテーマや内容、
勉強会のスタイルなどの効果的に
実施するための要素を加えていくんですね。
そのへんの内容については、
別の記事で詳しく述べますね。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
新人・若手現場監督の教育・育成について、
気軽にご相談ください!
アーキラーニングは、
新人・若手現場監督の教育・育成を通じて、
建設業の未来を切り開きます。