こんにちは!
新人・若手現場監督の教育・育成について
日々研究の藤原です。
先日、現場に行く機会がありました。
個人住宅と、集合住宅、商業ビルの3つ。
住宅系は敷地がかなりせまいんですが、
すっごく整理整頓されてました。
プレハブということで、余計な資材が
ないのも大きな理由ですけど、
よく考えてるんですよね。
ハンデがあっても、
なんとかしようという意識が大切!
改めて感じました。
はい、今回は育成・その他テーマです。
新人や若手の現場監督たち。
彼らが自主的に勉強するときは、
成長したいという動機づけを、
最初から内に持ってます。
でも、
社内教育、研修の場合、
会社が若手に強制的に受けさせますよね。
ちょっと強制的ということばが強いなら、
受動的な学習とします。
受け身なわけです。
そういった場合に、
どうすれば効果的な教育となるのか?
ポイントがあるんですね。
題して、
若手現場監督の教育に効く、4つのポイント!
です。
会社や、講師がこれを意識するのと
しないのとでは、
学習結果に大きな差がでます。
その4つのポイントとは、
・注意(Attention)
・関連性(Relavance)
・自信(Confidense)
・満足感(Satisfaction)
で、英語の頭文字をとって、
ケラーのARCSモデルと呼ばれています。
げげっ、なんか難しそう・・
と思ってますよね。
大丈夫です。
わかりやすく書いていきますね。
ちなみに、今回の記事は
以下を参考にしています。
引用文献:鈴木克明 井口巌 「独学を支援する教材設入門」
ケラーのARCSモデルについて、さらっと
アメリカの教育工学者、ジョン・M・ケラーが
提唱しました。
学習意欲を高めるためには、
どうしたらいいんだろう・・ということで、
過去の研究や実践報告から
導き出したもの・・なんですね。
大きく4つの側面からチェックして、
作戦を考えるのが効果的と考えたんです。
それが、これです↓↓
・注意(Attention)おもしろそうだな
・関連性(Relavance)やりがいがありそうだな
・自信(Confidence)やればできそうだな
・満足感(Satisfaction)やってよかったな
教育や研修の内容を、
これらの側面から見てみて、
それぞれ満たしているかどうか、
チェックして、反映させていくんです。
注意⇒おもしろそう・・とは
学習者の興味関心を引き、探究心を喚起する。
マンネリを避け、学習者に
「面白そうだなぁ」と思わせる。
授業で何か変わったことや、
不思議なことが起きると、
おもしろそうだ、何かありそうだ、
という気持ちになりまよね。
そして、
どういうことだ?調べてみよう・・とか、
これから何が起きるんだろう・・といった、
興味・関心、探求心が沸き上がるんです。
こういう状態は、
「注意」の側面が刺激されて、
学習意欲が高まった状態ということですね。
このときは、すっと学習に入っていけます。
逆に、
関心がないときは、いくら情報が与えられても、
耳に入らないということです。
目新しいことは、関心を引きやすいんですが、
すぐにマンネリになる危険性も含んでるんですね。
関連性⇒やりがいがありそう・・とは
学習者が、自分が今日何を学ぶのか知った時に、
やりがいを感じられるかどうか・・ということがあります。
自分が大事に思ってることや、
価値を置いていることと、
学習内容との、かかわりが見えてきたということで、
関連性という側面になるんですね。
意欲を持って取り組むためには、
「何のため」にがんばってるのか、
自分自身で納得できる・・ということが
大事なんです。
だから、
努力する対象が、自分にとって大切だと思えるかどうか、
努力の甲斐があると思えるかどうか、
ということが非常に重要になってくるわけです。
そりゃそうですよね。
自分に関係ないことに、
やる気、出せないですもんね。
そして、
何やらおもしろそう!だけではだめなんです。
内容がイマイチだったり、
自分に関係がないことであったなら、
すぐに学習の意欲は、失われるんです。
この「関連性」を高める要因は、
いろいろです。
自分の将来に役立つ・・とか、
自分のよく知ってること・・とか、
気の合う仲間と一緒にやる・・とか、
尊敬する講師の授業である・・とか、
結果だけでなく、プロセスも
やりがいを高めることに関係するんです。
逆に言えば、
自分との関連性がなくなれば、
意欲も失われる・・わけです。
受験勉強などがそういうことですね。
志望校に受かってしまえば、
受験目的の勉強の意欲は、
ゼロになってしまいますから。
ちょっと長くなるので、
今回は、ここまでにします。
次回、残りの2つ、
・自信
・満足感
について書きますね。
楽しみにしておいてください!
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。
アーキラーニングは、
若手現場監督の育成支援を通じて、
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