アーキラーニングの藤原です。
新人・若手現場監督を戦力化するための、
講座・研修を行っています。
今回も中小建設会社における、
研修がテーマです。
中小建設会社で社内勉強会をやるときに、
大事なポイントに注意しないと
失敗に終わってしまうという話を前回しました。
リンク先:建設会社の社内勉強会が、不定期開催だと失敗する3つの理由
社内勉強会が失敗するポイントは
以下の3つです。
1.不定期開催である
2.テーマが思いつきである
3.一方的な講義である
もちろんほかにも原因はありますが、
大きくまとめると、この3つですね。
1の「不定期開催」だと社内勉強会は
失敗してしまうということについては
既に書きましたので、興味がある方は
以下のリンクから読んでみてくださいね。
リンク先:建設会社の社内勉強会が、不定期開催だと失敗する3つの理由
今回は2つめ、
「テーマが思いつき」だと社内勉強会が
失敗してしまう理由とその解決策について
話をしますね。
思いつきテーマで失敗する原因は3つ
思いつきで毎回テーマを決めると
社内勉強会が失敗してしまう原因は
以下の3つに代表されます。
1.効率が悪い
2.目標が見えない
3.新人・若手がついていけない
そして失敗しないためには、
・勉強会の目指す目標をまず決める
・そのためにどういうテーマがいいか考える
・思いつきでどうしてもやりたいときは、
オプション扱いとする
ということが必要です。
それぞれについて詳しく
見ていきますね。
思いつきテーマで失敗する原因 その1:効率が悪い
社内勉強会のテーマを、
毎回思いつきだけで決めていると
非常に効率が悪くなります。
なぜ効率が悪くなってしまうのか・・・
それは、
情報を何度も補完しないといけないから・・・なんです。
うーん、ちょっと意味が???
ですよね。
どういうことかというと、
思いつきでやろうとすると、
一番重要なこと、一番おもしろいことにのみ
内容が絞られてしまいがちです。
そうすると、全体像を把握するために
何度も関連情報を補完しないといけないわけです。
つまり、車で言えば、
エンジンのことだけ教えてもらっても
車は理解できませんよね。
車体やタイヤ、運転席のこと、などなど。
車を理解するために、
あれも知っておかないと・・・
これはどことつながってるんだろう・・・
法規制は知っておいたほうがいいのかな・・
といった具合に、勉強会の内容を、
体系的に組み立てていないがために、
あとからあとから情報を補完しないといけないんです。
すっごく効率悪いですよね。
思いつきだけでやると、こういうデメリットがあるんです。
思いつきテーマで失敗する原因 その2:目標が見えない
社内勉強会のテーマを
毎回思いつきで決めていると、
勉強会の目標が見えません。
目標が見えないというのは、
どこに向かっているのか、
どのようになろうとしているのか、
それがないまま勉強してるってことです。
目標を決めないといけないのか?
ということについては、
そもそもなぜ社内勉強会をやるのか?
という前提を思い出さないといけません。
社員の仕事力の底上げが目的のはず!
だったら、底上げして〇〇のレベルまで
持っていきたい・・という目標が必要ですよね。
勉強会に参加してる社員だって、
ただ雑学が増えればいいと思ってません。
貴重な時間使ってるんだから、
成長できなければ、何なんだ、この
勉強会・・・と感じてくさってしまいます。
思いつきだけで決めていると、
勉強会の目標が見えないことによる
大きな弊害が生じてしまうんです。
思いつきテーマで失敗する原因 その3:新人・若手がついていけない
社内勉強会のテーマを、思いつきだけで
決めていると、
新人・若手がついていけなくなります。
原因のひとつ目でも触れたんですが、
思いつきでやってしまうと、
情報の順序が、バラバラになりがちなんですね。
ということは、やさしい内容も、高度な内容も
ぐちゃぐちゃに入り乱れてるということです。
中堅やベテランなら問題ないんです。
それぞれが自分の中で再構築して
理解していけるから。
でも、
新人や若手には、そこまでの十分な
下地(知識や経験)がないんですよね。
だから、
???ということがたびたび起こる。
誰だって、わからないことを何度も
レクチャーされたら面白くないです。
最初はたっぷりあったやる気が、
みるみる消滅して、
ついていけなくなり、
脱落することになるんです。
まとめ:社内勉強会が失敗しないためには
社内勉強会のテーマを、毎回思いつきだけで
こなしてしまうと失敗します。
では、どうするのか?
最初に書いたように、
そもそもの社内勉強会の目的を
思い出さないといけない。
そして、ここまで持っていきたい!という
目標をまずは決めるんです。
軸を決めるんですね。
そして、その目標を達成するには
どういうテーマを、
どのような手順で
やっていけばいいかを計画するわけです。
最後に、
どうしても思いついたことを
スパっとやりたいならば・・・
本筋とは別のスピンオフ、
つまりオプション的な独立テーマで
やりましょう。
教える側も教わる側も、
その回は特別と了解してできますからね。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
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